JH3DRN 趣味の徒然

主にアマチュア無線、電子工作について書いてます.

Macとアマチュア無線:Mac Mini M1 Chip Model FT8運用開始

12月初旬に注文したMacMini M1 chip Model がようやく昨日納品された。メモリを16GBに、SSDを1TBに拡張したので時間が掛かった模様ではあるが、随分と時間が掛かったものだ。FT8で運用すべく、早々にインストールしたのだが結果は下記の通り。

 

  1.JTDX V2.2.0  rc-155 → ちょっと苦労してOK

  2.WJSTX  2.3.0  → インストールはできたが動作がNG

  3.RunLogNG   → OK

  4.ExpertSDR2  V1.3.1 Update8 → OK

上記4はフルSDRの無線機 ”SunSDR2DX"用のソフトウェア。これが一番動かなそうと思っていたのだが、あっさり動いた。(勿論、Intel モードですが)RunLogNGはちょっと前に"Universal Mode"対応とアナウンスしていたので問題なし。

 で、以外と手間取ったのがFT8用ソフトウェア2つ。まずJTDXだが、通常MacOSへインストールする場合にはちょっとした作業をする必要がある。具体的に言うと

  /etc/sysctl.conf にreadme.txt にある内容を記述して保存して再起動する。

  (内容はパラメータ:shmmax, shmseg 等を変更してリブートして

   これらの値をデフォルト値とすること)

ところが、この作業をしてもパラメータ値が変更されない。従ってJTDXが起動しない(今まで使っていたMac(Mac Mini Intel Model , Mac Book Proではこの操作で動作していた)

つまりsysctl.conf を変更してリブートしてもパラメータ値が変更されない状態になってしまったと言う現象に陥った。

色々考えた結果、sysctlコマンドにて強制的にパラメータ変更することにした結果、パラメータが変更されてJTDXは動作した。

  sudo sysctl -w kern.sysv.shmmax=104857600

  sudo sysctl -w kern.sysv.shmmin=1

  sudo sysctl -w kern.sysv.shmseg=32

  sudo sysctl -w kern.sysv.shmall=25600

しかし、再起動すると当然パラメータ値は元に戻るので動かない。しょうがないの上記コマンドをシェルにして、ターミナルを起動時に立ち上げて実行することにした。JTDX、RunLogNG のログを移植してFT8運用は無事に動いている。

JTDXが動いたので当然Wjst-X も楽勝と思いきや、インストール出来てソフトウェア起動までは異常ないのだが、どうも受信が出来ていない様子。(送信は出来るしCATも動いている)

仮想オーディオの VB-Cable との相性か、M1との相性か、分からないけれどWSJT-X は動かなかった。しかし、FT8はほぼJTDXで運用しているのでまあこれ位は良しとした。

 今まで使っていたMac  mini は2009年に購入した物なので新たに買うならIntel Chip よりトラブル覚悟で M1 Chip Model にと決めたのでこの結果に満足することにした。

 アマチュア無線家でMac を使っておられる方は少ないかもしれないが、有償の場合もあるが優れたソフトが多い。先にあげた、RumLogNG もそうだが衛星通信で使っている”MacDoppler" ログソフトの "MacLoggerDX" などWindows には無い特徴があって非常に使い易い。少し敷居は高いが検討の余地はあると思う。

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FT8:番外編1(WindowsとMac)

世の中でコンピュータを使っている人の殆どがWindowsユーザーだと思う。昔、Macはアーティストとかミュージシャンが使っていて「格好いい」「芸術家が使う」みたいなイメージがあったけれど今は一般の人にも受け入れられてそれなりに普及しているようだ。私がMacを使い始めた理由だが、実は仕事でWindowsはNTの時代から使っていてせめて趣味では違うOSを使いたいと思ったのが始まりだった。それと、これも仕事の関係だがLinuxも多少使っていてライクなMacOSが使えるのも追い風になっていたと思う。そんな事で2010年に最初のMacMac-miniを購入した。その後air、mbprと買い足して現在に至っている。で、今回FT8用に使ったのは、2010年製Mac-miniであるが、HDDをSSDに換装して使用している。ちゃんと動くの? と言うと2010年のHDDに比べて2020年のSSDは充分に高速でストレスなく稼働している。アマチュア無線家のパソコン使用率は恐らくWindowsが圧倒的多数だと思うが、意外と海外ではMacユーザもそれなりに居て良いソフトが存在している。ログソフトの「RumLogNG」がその代表で私はこのソフトが存在する故、FT8での環境をMacに決めたのである。次回と言うか少し時間が経過するかもしれないが、Macでの環境を紹介したいと思って居る。でもなあ、アマチュア無線Macユーザ、少ないんだよね〜〜。

FT8: Windowsでの運用(使用ソフトウェア編)

FT8の運用について書こうと思ったのだが、ネットにも色々記事が有るので、機器の接続やハード的なものは置いといて、比較的私の得意分野であるソフトウェアについて書いてみた。まず、コンピュータOSとしてWindows を使用した場合の構成についてだが、選択したソフトウェアとしては

  1.デコード   WSJT-X or JTDX

  2.ログソフト  Logger32

  3.LOTW    TQSL

  4.e-QSL              Web

とした。LOTWとe-QSL の登録等に付いては別に書く予定なのでしばしお待ちを。

上記のソフトを選択した理由(主にログソフト:logger32)だが、

  1.QSOが成立した時点で自動(もしくは半自動)でログソフトに転送される

  2.1.の機能が他のソフトを使用しないで実現できる

  3.LOTW, e-QSL との連携がファイル・インポート、エクスポートで可能

と言った点が評価出来た。ログソフトは国内ではHamlogが有名で使っておられる方も多いかとおもうが、Hamlogではデコードソフトからの転送にJT_Linker等のソフトを使用しなければならない事と、Logger32の高機能な事、アドオンでQSL印刷が出来る等やバンドマップが表示出来る事など非常に高機能である(高機能すぎて使い切れないかも)

上の図の説明。

1.wjst-xで交信が完了される(RR73受領)と自動(もしくは半自動)で

  QSOデータがLogger32に送られる(UDP経由)  ①

2.ある程度QSOが溜まったら、データをLOTW、e-QSL へ送る為に

  QSOデータをファイルにエクスポートする ②

3.LOTWのアプリ(TQSL)、 e-QSL のWebを立ち上げて2.で作成した

  QSOデータをそれぞれにインポートして反映させる

  この状態で、e-QSLは発行され、LOTWにもログが登録される ③ ④

4.後日、交信した局からのe-QSL, LOTW への登録を確認する為、それぞれの

  アプリから実績をダウンロードする ⑤

5.ダウンロードした実績をlogger32に反映させる ⑥

 

と言った動きになる。少々ややこしいがこんな感じ。後、Logger32の動作に付いては

もしかしたら多少違うかも知れないが勘弁あれ。理由は、、、実は最終的に私はMacを使って環境を構築したためLogger32の使用期間が短かった為。で、Mac環境に付いては後日投稿する事とする。因みに上記のPDFもMacのアプリ:Pagesで書いてPDFに書き出したものである。

 drive.google.com

FT8: 初めに必要な物

カムバック浦島太郎が「さて、FT8やりましょう」となった時、何が必要か、纏めて見ました。但し、これらは最低限必須となる物です。

1  無線機

   最新のリグがあるならそれに越した事は無いのですが、最低レベルとして周波数が

   安定していて、直読出来る事が必須だと思います。目安としてはVFOが PLL化

   されてるいる物であればOKでしょう。因に私が使っているのは約30年前の無線機

    ICOMの「IC-741(50W)」です。結論から言うと快適にFT8でQSO出来ています。

    送信電力については諸説ありますが、アンテナが多少貧弱でも10W程度あれば

    交信は可能です(まあ、大きいに越した事はありませんが)

2  ソフトウェア

    代表的な「wsjt-x」を使用します

3  パソコン

    wsjt-x がサポートしているOSは Windows MacOS Linux となっています。

    私の環境では全て試す事ができました。結果はLinux 以外は正常に動作しています。

    Linux は私の環境と対応ディストリビューションが違っていて上手く動きません

    でした。(バイナリパッケージが提供されておらず、make出来ませんでした)

    最終的にはMACで運用する事になりますが、Windows についても書いていきます

    (まだまだ、Macユーザーは少ないのですねえ)

インターフェイス

    無線機とパソコンを接続する為に使用します。主な機能としては、wsjt-x からの

    信号でリグのPTTを制御する事です。その他に無線機のスピーカ、マイクを

    パソコンに接続する為の回路を実装している物もあります。私はJH4VAJさんが

    領布されている「PCWI01」を使用しています。

5  オーディオインターフェイス

    パソコンには。3.5mmオーディオジャックが装備されている事が多く、これを使用

    する事も出来るのですが、システムが発する音(メール受信等)をがFT通信に

    影響させない為にも専用のインターフェイスを使用される事をお勧めします。

CW復活への道:序章

確か中学3年で電信級を取って、高校2年で2アマを取ったと思う。電信級のライセンスで随分交信していたので、2アマの実技は楽勝だったのを今でも覚えている。2アマを取ってからは、主にDX主体でSSBとCWに比率は6:4位だったか。流石にもう何十年もCWから離れているので当然耳がついていかない。しかし、身体の都合でSSBが無理ならCWしか無いと言う単純な理由でCW復活を企んでみた。私はどうも形から入る性格なのでまず道具を揃えようとし、普通ならエレキー+スクイズキーとなる所を”どうも電気仕掛けは気に入らん”と言う訳の分からない理屈で”バグキー”に挑戦する事となった。かつ、実際の交信を聞いたり、練習機で聞いたりと耳の訓練も平行して行ってはいるのだけれどこれもなかなか大変。今日現在(2020/07/08)では復活CW−QSOは出来ていないが、CW復活への出来事を少し書いて見たいと思っている。で、せっかくなのでつい最近購入したイタリア製の”バグキー” ”The Begari Intrepid”の写真だけ公開しておく。詳細はその内に書くがとにかく面白いキーである。テンションがバネでは無く磁力なので調整は難しいが慣れると快感等々。因みに大阪日本橋、上田ムセンさんで購入、店舗在庫最後の1台でした(¥66,000 5%還元に期間に購入)

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FT8への道:序章

2019年春頃から”カムバックしようかな?”と思い始めていて、それが7月の関西ハムフェアに行った事がきっかけで自分の中で決定事項となってしまった。私は声帯の全摘出をしている為声が出ない。よってCWかデジタルモードでのカムバックになるのだが、ちょうどその頃FT8と言うスキームを知り、”これ良いな”てな乗りでやって見る事にした。今日現在(2019/07/08)曲がりなりにもFT8でQSO出来ている。やった事は

 

1.wsjt-xのインストール(win、MACLINUX:これは失敗)

2.Logger32のインストールとudp連携

3.Lotwへの登録

4.e-Qsl への加入(ブロンズ)

5.e-QslとLogger32の連携

 

で、実現した事は

 

1.FT8でQSO出来た局はワンクリックでwsjt-xへ登録される

2.同時に自動でLogger32に登録される

3.ある程度QSOが貯まったら、QSOデータをe-Qsl へ送る

4.この時点でe-Qslカードが発行される

5.e-Qslカードを受領したら、この情報をLogger32に送って記録する

 

てな事が出来る様になった。しかし、、、ここまで来るのに随分時間と試行錯誤が掛かったので、これを記録しようと思う。少しずつ作業単位ごとに書いて行きたいと思っている。因みに私のFT8環境は

 

Rig: IC-741(50W), IC-551+リニア(50W) 設備、FT8申請は済み

Ant: 7, 21MHz 短縮ダイポール(10mH) ディスコーン:50MHz(10mH)

PC:インテルNUC 2コア、MEM:16GB、SSD:700GB

OS: Windows10 Pro. 64Bit

 

流石に50MHzは無理みたいですが、7,21はそれなりにQSO(DX含む)出来ています。アマチュア無線、楽しいですね

カムバック!アマチュア無線

 中学2年の頃開局して高校3年まで地元でQRVしていました。高校2年で2アマを取って、低いながらタワーも建てて、もっぱらHFと50Mhzに出ていました。その後、衛星通信も少しかじったりと楽しんでいましたが、進学、上京、就職と多忙な日々が続いて事実上QRT状態でした。で、ようやく少し時間に余裕が出来たこの頃、ついにカムバックを決意した次第です。ここ半年でやったこと。

 1.再免許申請(今年の10月で切れるので)

 2.JARL入会(去年の関ハムで)

 3.リグの整備(IC-741修理、IC-551点検、FT8専用QRP等々)

 4.eQSL, LoTW への登録

 5.アンテナ設置の見積依頼

アンテナが整備されれば何時でもQRV出来る状態まではきたけれど、最近は何でもパソコンでやるので、こっちも少し手を入れないと駄目みたい。もう少し頑張ろう!

アンテナは、HF用の八木、50Mhz6エレ、7,10Mhz用ダイポールを考えているけれど、ローテーターやアンテナエレベータの整備等、それなりにお金が掛かると思うが、まあそれくらいは許されると思ってます。