JH3DRN 趣味の徒然

主にアマチュア無線、電子工作について書いてます.

JTDX v2.2.158 リリース

 JTDXだが、年末に157がリリースされたと思ったら早くも158がリリースされている。157のリリース後、フォーラムでは様々な不具合書き込みが有ったので早急に不具合解消されたであろうバージョンをリリースしたのかも知れない。しかしながら、158に関してもやはり多くの不具合書き込みが発生している。(主な投稿は添付参照)

 157の不具合:ローカル局の例で言うとCATコントロールが効かない状態だった。無線機の再起動等やってみたがうまく行かなかったので結局156に戻した。

因みに私が使っているM1 mac 用のjtdx: v2.2.158-32A は今の所不具合無く動いている。

macOSへのインストールは前の記事と同様にWindowsPCでダウンロードしたファイルをMacにインストールする事で解決される。

参考までに158での改善点を下記しておく

- TCIESDRが起動しない場合、正しいエラーメッセージを使用するようにしました。

- TCITCI接続を閉じる際のガードタイムを長くしました。

- TCI:最初の信号送信時にオーディオスパイクが発生しないようにしました。

- TCI: ESDR側からの変更に対するVFOBチェックを追加しました。

- libhamlibのサポートをスタティックからダイナミックに変更しました。

- pttのポート共有はHamlibのデフォルトで有効になっており、Hamlib initjsonファイルを読み込むことで変更可能

- Linux OS: WSJT-Xのインストールとの互換性を保つため、パッケージインストールのプレフィックス/usrから/usr/localに変更しました。

- logQSO TCP/UDPメッセージにSTATION_CALLSIGNMY_GRIDSQUARE ADIFフィールドを追加、4/6/8char GRIDをサポート。

- コンフィギュレーションで壊れたGRIDを受け付けないように、GRIDコンフィギュレーション設定のエラーメッセージボックスを追加しました。

- CQ USA方向への対応を追加

- 高速なAMD Ryzen CPUでのレースコンディションを防ぐため、自動変数型の使用を避ける。

- 73/RR73メッセージのUDP返信メッセージ処理時のバグを修正、「CQ73メッセージ」オプションを追加

- プレフィックス<->グリッドのマッピングを一部変更

- /AコールサインでマウントアトスをDXCC認識できるようにしました。

- rigctlcom-jtdxアプリケーションの追加

- メッセージパッキングとFFTに最近のWSJT-Xのパッチを適用した

- FT8デコーダ: デコーダーの開始が遅いオプションをデコーダーの開始が早いオプションに変更しました。

  これは、受信したオーディオフレーム数が少ない状態でデコーダーを開始するため、低SNR信号が少なくなる可能性があります。

 

  音声データが不完全なため、デコードされない。SWLモードでは、Early Start of Decoderは適用されません。

 

- MYCALLが空で、DXCallウィンドウに非標準のコールサインがある場合、FT8デコーダーのクラッシュを防止する。

- FT8デコーダ。標準MyCallと標準DXCallの組み合わせでAPマスクの使用ポリシーを変更しました。

  このようなQSOにおける平均遅延を減らし、着信のデコードの感度を向上させました。

- FT8デコーダ 標準的なマイコールで着信をデコードする際のAPマスクのバグを修正しました。

  および非標準DXコールサインでのDXコール検索において

- FT8 decoder: APマスクのその他の変更点

- FT8 Decoder: 誤デコードのフィルタリングに関するいくつかのバグを修正

- FT8 デコーダー:偽デコード、着信に AP タイプ 2 フィルタを追加しました。[MyCall ?]を追加しました。

- FT8 デコーダ: 誤った AP タイプ 2/3 デコードにチェックするための SNR 閾値を撤回 [MyCall ? [MyCall DXCall ?

- ALLCALL7LoTWリストの更新(20211229時点)、big cty.dat20211225時点

 

JTDX 2.2.158のビルドは、Hamlibの共有ライブラリで作られています。

このようなアプローチにより、WindowsおよびLinux OSでは、JTDXを再構築することなく、Hamlibの最新パッチを適用することができます。Windowsでは、libhamlib-4.dllを置き換えることで、Hamlibパッチを適用することができます

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JTDXフォーラムからのメール

 

ExpertSDR3 (Ver 0.11.0 Alph)リリース & EDC社廃業 etc

昨日(12/28)EESDR3 の新バージョン 0.11.0 がリリースされた。大きな変更は無いがこんな所が修正されている。

 1.メインパネルにバンド、変調形式がバー形式で表示出来る

 2.TCIでのCWマクロの操作性を改善

 3.TX.PROCモジュールごとに設定可能なVOXを追加

 4.ボイスレコーダーの追加

 5.パノラマでのスポット表示に関する設定を追加

   スポット数は50~200個、スパンは3分~20分まで設定可能

 6.拡張TCI機能の追加

こんな所かな。1.のパネルにバンドと形式を表示出来るのはFT8以外でオペレーションする場合に便利だと思う。6.はより多くのTCIーIFを持ったソフトとの連動を可能にしている様だ。何より先週、フォーラムに「来週11をリリースするよ」とアナウンスがあって。実現された事が嬉しい!。ますます正式版が楽しみで、しばらくワクワク楽しめそう。無論、M1 Mac でもちゃんと動いていますよ。Rosetta 2経由ですけれど

 

 私がSunSDR2DXを購入したEDC社:エレクトロデザイン(株)が今年7月に廃業を公表されたらしい。先日、ふと同社のサイトを見て驚いた。何でも代表取締役社長の木下重博氏(JA8CCL)が急逝された故との事。この木下さんの名前に記憶があり過去メールを辿ると、SunSDR2DXを購入した際に、EESDR2とSunSDR2DX:ファームバージョンの不一致が原因で起こる不具合があり、その時に対応して下さったのが木下さんだった。とても丁寧にサポート頂き短期間で不具合は解消されこのリグは今も快調に動いている。その時は”丁寧はサポートのお兄さん”と思っていたのだがまさか社長自らサポートして下さっていたとは。感謝である。今更ではあるが木下さんのご冥福をお祈り申し上げます。

 EDC社が廃業した結果、国内でExpert社の製品を扱うのは1社になってしまった。まあ、グルーバルな時代だから海外から調達するのも良いけれどちと寂しい気持ちにはなるなあ。

 

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EESDR3 ノイズブランカ

SunSDR2DXのフォーラムで”EESDR3のノイズブランカがよく効く”との記述が有った。EESDR2では”NB1" ”NB2" が有ったが、3では”NB”のみに変更されていて、右クリックでスレッショルドとパルス幅が変更出来る様になっている。実際使ってみると確かに良く効く。パルス性のノイズであれば効果は顕著でノイズに埋もれている信号が浮き上がってくるのが実感出来る。近隣に電波の強い局がいる場合には混変調も生じている様だがこれを差し引いても十分実用的で有効な機能だと思う。

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JTDX Technical Group に投稿してみた

少し前にMac版JTDXをMacでダウンロードすると”ファイルが壊れている為インストール出来ない”とのメッセージが出ると記事を書いたが、テクニカルグループでも少数ではあるが同様の書き込みが有ったので情報共有の為投稿してみた。そしたら1つ ”良いね” が付けられていて、こう言うの微妙に嬉しい。

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JTDX v2.2.157 for Windows 64Bit or 32Bit リリースされる

さっき確認したら、JTDXの正式ホームページで表題のJTDXがリリースされていた。MacLinux は未公開で少し時間が掛かる様だし、32bit Audio バージョンも同様と思われる。ただ、JTDX:テクニカルフォーラムではこれら157のダウンロードがウィルスと判断される例があるとして紹介されている。情報が錯綜しているので内容は書き控えるがダウンロードされる方は公式ページでダウンロードされる事をお勧めする

追記:公式HPからダウンロードしてもWin11でウィルスと判断されるケースが発生しているとの情報あり

JTDX 2-Instance + EESDR3 + RumlogNG

昨日、2つのJTDXをEESDR3のRX1, RX2 に割り当てて2波同時のモニタ出来る事を書いたが、今日1日運用してみて色々分かったのでまとめて見た。

 

1.当然、2波同時に見えるので下記の運用が可能となる

  1)別周波数のモニタ

  2)同一周波数、別チャネル(14.070 & 14.090等)→これ便利

2.2つのJTDXで運用する為、ログは別となる(未交信局等、表示が違ってくる)

  →正のJTDX:ログを副にコピーすれば取りあえず凌げるがどちらが本当か

   分からない可能性が出てくる

3,RumlogNGに対して2つのJTDXが接続されるが、Rumlog上 これは別のログとなる

  →Rumlog上は別になるがimport機能を有効にする事で1つのログとして扱える

   →画面中央 Network Status 参照

 つまり、どちらのJTDXで交信してもRumlogとしては1つのログとして管理出来て

 LOTW、eQSL も同じ様に管理が出来る

 

常に2つのJTDXで交信するのは管理上問題が出そうだが、切り替えられない時に副のJTDXで交信してもログ上は記録されるので問題ない。分かっていれば非常に便利な機能だと思う。

今日1日運用してみて、「これは良い!」と実感した。画面は添付していないが私のモニターは27インチのメインモニタにサブとして22インチのモニタを接続して使っている。欲を言えば切りが無いがこの形態で運用するには2モニタは必要かもしれない。

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SunSDR2DX JTDXを2インスタンスで運用

新しく入手した JTDX v2.2.157 はリグの設定で "TCI Client RX1" と "TCI Client RX2"が選択出来る。これはSunSDR2DXのRX1とRX2に対応していて、それぞれをJTDXに接続出来る事になる。で、やってみた。JTDXの複数起動には”リグ名”を変えなければならず、この場合はコマンドラインからの入力でこれが可能になる。稼働する方法は

  1. インストールしている”jtdx.app" をコピー&ペーストして別の名前をつける(jtdx_2nd.app 等)

 2.ターミナルを起動して下記の入力を行う

   % open -a jtdx_2nd --args --rig-name=sdr2 (sdr2がリグ名)

 3.JTDXが2つ起動していればOK

これで2インスタンスでJTDXが稼働しSunSDR2DXのRX1 RX2 に接続されているのだが、ログ(JTDX&RumlogNG)との関係が少々ややこしい。2つ目のJTDXのログは1つ目とは別物になる為、QSO履歴等のチェックは新たなログに対して行われる。うーーーん 2番目のJTDXはあくまでもモニターとして利用した方がややこしく無くて良さそう。当面この運用にしようと思う。

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