JH3DRN 趣味の徒然

主にアマチュア無線、電子工作について書いてます.

SunSDR2DXオプション:E-CorderPlus & ATT-100

随分と長い間記事を書いていなかった。(反省)今日は、愛機のSDR2DXのオプションである、「E-CorderPlus」とアンテナチューナ「AAT-100」付いて紹介したいと思う。遡る事少し前。某国が何やらしでかしそうな雰囲気を感じて取り急いで購入したのがこの2品。何れもラスベガスの業者さんからの購入で値段はそれなりにした。多分国産のアクセサリに比べると高価ではあるが専用であり結果便利に使えているので「まあ良いか」と言うのが正直な感想である。

 

E-CorderPlus

「このプラスチックの箱が何でこんな高いん!!」と言うのが最初の感想だが、使って見ると確かに便利。特にSSB、CW運用の時はVFOはダイヤルで操作したいのでこう言った場合には特に威力を発揮してくれる。ステップのUP,Downをボタンに割り付けてダイヤルと一緒に操作すると一般の無線機と変わらない操作性が期待出来る。それと、CWのキーを直接接続出来るのでI/Fが不要であること。PTT端子があるのでフットスイッチ等で送受信が切り替え可能な事が特徴かと。14個のボタンの他に、3個にボタン&エンコーダが有り、私の場合は「AGCレベル」「RITオフセット」「フィルタ周波数」に割り当てて使っている。暫く使った感想は「良いなあ」ではあるが決してコスパは良くない


アンテナチューナー「ATT-100」

これもプラスチックの箱に入っていてコスト感はまずない。でも、、、やっぱり専用は良いよね。アンテナと制御ケーブルを繋ぐだけて後はEEDR3 のTune ボタン一発で調整してくれる。ただ、「コイルの入ったアンテナは駄目よ」との説明があり、私が使っているJ-Poleアンテナ(3.5〜50MHz:勿論コイルは入っている)では 1.9  3.5  7  10  は簡単に同調出来たが、 18,24 はNGであった。(最終的に、この2バンドは手動のチューナでオンエア可能とした)このチューナのおかげでローバンドのオンエアが可能となり、この点は大変助かっている。

そんな訳で今の所満足して使っている。必要性から言うとE-Coederの方がメリットは有ると思う。それなりのコストは掛かるがSDR2DXのオーナーさんは検討されたら如何でしょう。

JTDX159 : 追記

何気なくCQ誌を見ていて分かった。JTDXのフォーラムが変更されたらしい。URLは

jtdx.freeforums.net

アクセスするとこんな感じの画面が表示される

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メンバーに登録したのだが、何故かスレッドに書き込めない??

で、よく読むとダウンロードはやはり昨日書いた記事のURLであっているみたいで、こんな記述があった。

March 1st, 2022: JTDX 2.2.159 is released to public use and can be downloaded from SourceForge JTDX Web site.

しかし、このサイトまだまだ書き込みも少ないしどうも使い勝手が良くない。JTDX、、、、大丈夫か??

 

JTDX 159

JTDX の FaceBookで知ったのだがJTDX159がリリースされたとの事。それが今までの公式ページでは無く、”Sorce Forge”と言うソースコードリポジトリみたいなサイトで公開されたと言う。ググってみても出てこないのでURLを下記するが、「何で今までの公式ページじゃ無いの?」の疑問は消えない

sourceforge.net

まあ、偽物では無いだろうと思い、インストールしてみた。環境は

  macOS Monrerey 12.2.2 or Ubuntu 20.4

  ExpertSDR3 V 0.12.0 alpah

  JYDX v2.2.159 32bit Audio (macOS, Ubintu 共)

結果が思わしくない、VFO A,B が思うように切り替わらない。スプリット設定するとJTDXが落ちる。最初はほぼ同時にバージョンアップしたEESDR3が原因か?とも思ったが同時に走らせている158は問題無く動いている。そんな訳で早々に158の切り戻す事になった。あくまでも私の動作環境の話なので他の環境では問題無いかも知れないが、今回のバージョンアップで特に欲しい機能は無かったので当面158で運用する事とした 

UbuntuだけでFT8運用する:IC9700で運用

今日、ようやくCQRLOGが使えるようになって、お題目「UbuntuだけでFT8運用」も何とか面目躍如の思いだが「そんなん、SunSDR何とか言うアチャラ製のリグやん。。ウチラICOMやし関係ないわ!!」との声が聞こえそうなので手持ちのIC9700 で試してみる事にした。元々衛星通信用に購入したのだがDXの面白さにかまけて全く火を入れて無かったので良い機会になった。

最初にUSBケーブルでIC9700とUbuntu(20.4)を接続する。lsusb で見ると

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Silicon Lab の cp210x が認識されている。多分このまま行けそうな気がしてjtdxを起動してみた。。。無線機とのI/Fが繋がっていない。シェルから動かしたのでエラーメッセージが見える

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画面で見にくいので抜粋すると

 Hamlib: serial_open: Unable to open /dev/ttyUSB0 - 許可がありません
 Hamlib: port_open: serial_open(/dev/ttyUSB0) status=-6, err=許可がありません

と表示されている。試しに /dev/ttyUSB0 を調べると

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なるほど。root しか権限が無いのでアクセスさせてくれないらしい。取り敢えず権限を付与してみる

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CAT が有効になった。オーディオを確認するとこれも動いているみたい。IC9700側の設定で音声出力を変えるとバーの位置が変わるので多分大丈夫。(2mのFT8は出てる局が少ないので実際の受信は難しい)

ただ、この設定はリブートすると元に戻るので恒久的な対策は別途必要になる。

参考までに無線機とオーディオの設定画面を貼っておく。

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Ubunts では標準でシリコンラボのドライバや、USBオーディオのドライバが内包されている様でこれはありがたい事だ。IC9700で動いているので同様のI/Fを持つ、IC9300等でも動くと思うが、アマチュア無線家でLinux ユーザーってそもそも居るのかなあ??

現時点での実際の交信は受信出来ていないが運用画面を貼っておく

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UbuntuだけでFT8運用する:ログアプリのインストール&wine 諦めた

初めに謝っておきます。先の記事で「wine + Log4OM」でログソフトを構築と書いたがこれは断念しました。理由は

1)wine上で動かした Log4OM;Ver2.2.0 は正常の終了しない事が多い

正常終了する事もあるが、しない場合がほとんど。メイン画面からサブ画面を起動した場合に正常終了しないケースが多い。ファイルのロックや権限等 一通りは確認したが原因を特定出来なかった。

2)正常に終了しないと言う事は終了時の状態が保持できない事となり、データ保存ができない可能性がある

3)wine, Log4OM 共、様々なバージョンの組み合わせを試してみたが、正常に終了するバージョンは無かった(結構疲れました。。。)

4)その他のWindows版ログソフトも試して見たが何れも正常動作せず。

試したソフトは Log4OM, LogHX,  Logger32,  SwissLog  の4種類。正常に画面が立ち上がるのはLog4OMのみで、後はインストール時でエラーになったり、立ち上がらなかったり。

5)参考までに比較的まともに動きそうだった検証環境

   ・Ubuntu 20.4  &  21.1,  wine  7.0  &   7.2

 

ここからが本題。で、ログソフトをどうしようかと考え倦ねていて

UbuntuVM-Player 載せて、Windows + Win版 ログソフト走らす

 →Windows買うんなら、WindowsPCで良くない? 却下

②Linix版のLinlog 使う

 →JTDXと連携出来ないんじゃ意味ない 却下

③「UbuntuだけでFT8運用する」を諦める → 却下

④兎に角、探す。Windows 版、Linux版共、探しまくった結果見つけたのが

www.cqrlog.com仕様を見る限り、jtdxとの連携、eQSL,  Lotw との連携も出来て良さそうなのでこれを使って見た。画面がちょっとモッサリした感じはするが機能的には満足の行くソフトだった。

細かな設定方法は後日にするが、参考までに稼働中の画面を貼っておく

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jtdxでのQSO自動登録は無論、jtdxログからのインポートも問題無いし、Lotw、DX Cluster等との連携も可能で、機能的には私が使っている RumLogNG:mac版に近い感じがする。動作も安定しているのでこれならFT8実戦で充分使えると思う。まずは一安心。

UbuntuだけでFT8運用する:環境説明〜Ubuntu インストールまで

UbuntuだけでFT8を運用する」の詳細編:初回、今回構築した環境を下記する。

ハードウェア

 ・マザーボード  Asus PRIME H610M-A D4

 ・CPU Intel  CORE i5-12400F LGA1700 (グラフィック機能無し)

 ・ストレージ SSD 512GB,  メモリ 16GB

 ・グラフィックボード 玄人志向 GF-GT710-E1GB/HS

 ・モニタ HP製 Model 27f4k

 ・NIC オンボードNICUbuntuを最新にしないと認識しなかった

  インストール時には認識されたIntelNICボードを使用

 ・初期インストール用に有線USBのキーボードとマウスが必要

 *CPUにグラフィック機能が無いため、マザーボードHDMI等のコネクタが

  有っても画像出力されないので要注意!!

  *今回、このマザーボード(MB)を選んだ理由

   ①オンボードでM.2スロットが搭載されている事

    →これが一番大きい要因かも

   ②メーカーがAsus で使った事があるメーカーだから

   ③比較的安価で有ること(実勢 ¥14500位)

ソフトウェア

 ・OS  Ubuntu 20.04.4 LTS   *後述

 ・wine  Ver 7.2

 ・JTDX Ver 2.2.158

 ・ExpertSDR3 0.11.0 Alph

 ・Log4OM2  Ver 2.20.0.0  (Windowsアプリ、wine下で稼働)

  →次の記事で書きますが、「CQRLog」に変更しました

 *使用する全てのソフトウェアがライセンスフリーで有る事が大前提

補足事項:

・CPUに付いては前述通りでグラフィック機能が無いので別途ビデオカードが必要となる。今回、入手の容易さ、価格でこのCPUを選んだ結果、こういう構成になった。

Ubuntu に付いては最新の 21.10 がリリースされており、この方が新しいドライバが標準で内蔵されているので便利そうだが、安定感がある事と情報が多い事から今回はあえてLTS版を選択した。ただ、Ubuntuの場合、ディスクに余裕があれば 20.04 と 21.10 を同じディスクにインストールする事ができる。今回は500GB を半分半分で 20.04,  21.10 を両方インストールしてブート時に選べる様に設定した。但し、検証するのは20.04 のみとする。

 

Ubuntuのインストール>

日本語環境が整備されたパッケージか有るのでURLへアクセスして

Ubuntuの日本語環境 | Ubuntu Japanese Team

ubuntu-ja-20.04.1-desktop-amd64.iso(ISOイメージ) をダウンロードする

ISOイメージをUSBに焼いておく。

BIOSを立ち上げてUSBメモリからブートする様、設定する

・後は指示にしたがってインストールを実行する

・インストールが終了すると「メディアを抜いて再起動しろ」と表示されるのでUSBメモリを取り外してエンターキーを押す。Ubuntuが起動するはず

Ubuntuの設定:最初にやっておくこと>

1)ルートパスワードの設定:インストール段階では "root" 権限のパスワードが設定されていないのでこれを設定する

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root のパスワードはこの先良く使うので忘れない様に

2)Ubuntuを最新状態にする

  #apt update
  #apt disi-upgrade

3)ビデオカードのドライバをインストールする

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注:起動してしばらくすると自動的に「新しいプログラムのインストール」を聞いてくるのでこの時点で更新すると、dist-upgrade は必要無いかも知れない。

もしくは、2)のコマンドを実行した後、再起動する事で画面の解像度は変更できる様だ。

→ 2022/02/26 記事変更

4)Bluetoothドライバのインストール

今回使用したマザーボードにはBluetooth のI/F は内蔵されていない。キーボードとかマウスに使いたいので適当はドングルを買ってドライバをインストールした

"Ubuntu Bluetooth install"などで検索すると出てくるので参考にされたい

5)Wi-Fi 環境

私の環境では作業場に有線LANが敷設されいるため、今回の様にデスクトップパソコンを設置する場合には無線は使わない。従って特にドライバはインストールしていないがこれもネットで調べれば出てくるので必要があればインストールされれば良いと。

 

今日のところはこの辺で失礼します

 

 

 

 

Ubuntu だけでFT8を運用する

前回、Ubuntu でJTDXとExpertSDR3(EESDR3) が動作したと書いたが、「で、ログは動くのかよ?」と突っ込まれそうなので検証してみた。Ubuntu で動作するLog ソフトには”LinLog"がある。インストールして試してみたのだが、JTDXとのインターフェイスが無く、QSO記録の連携ができない可能性が大きいのでこれはパス。その他色々探したのだがやはりLinux版のソフトウェアは少ない。検索するうちに”wine"というキーワードが見つかった。これはWindows のソフトウェアをLinux で動かすためのエミュレーターで限られた条件で作られたWindows ソフトウェアがLinux 上で動作するものだ。詳細なインストール等は後日書くが、この"wine"をインストールして少し前に紹介したログソフト "SwissLOg",  "LogHX"を試してみたがどちらもNG。仕方なく、前回紹介を見送った"Log4OM"を試したところ良さげに動作している。未交信局の表示や、交信データのログ記載。JTDX:ログのインポートなど、主だった機能は満足していると思う。詳細は後日として、まずは”動いた”報告まで。

注:後の記事に書いていますが。wine + Log4OM 環境はプログラムが正常終了しない事が多いので採用を見送りました 2022/02/26 記事修正

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Ubuntu:FT8