JH3DRN 趣味の徒然

主にアマチュア無線、電子工作について書いてます.

ExpertSDR3 で WSJT-X を使う:その弍(修正はその参で)

WSJT-X-V2.7.0-rc5 リリースされる

日本時間で恐らく 7/2未明に公開されたと思う。ダウンロードURLはこちら.

WSJT-X-V2.7.0-rc5 ダウンロード先

インストールすると例によってApple Store からのダウンロードでは無いので警告が出て、システム設定から許可するとようやくインストールする事が出来る。で、実行すると今度は下記の様な画面が表示される。

インストール時の警告画面
マイク:許可、"pre-re;ease...." : OK, 無線機制御エラー:コンフィグレーション、 で入力すると WSJT-X の画面が表示される。確かに "v2.7.0-rc5"の表示が見える。 ここで一旦、WSJT-X を終了する。
WSJT-X 立ち上げ画面

EESDR3の設定確認

最初に現在使っているESDR3で使用している TCI のポート番号を確認する。ESDR3の画面右下 ”TCI" ボタンを右クリックすると現在の設定が表示される。私のケースでは"40001" を設定値としている。

ESDR3のTCI設定値確認
次にESDR3で使用しているオーディオ設定を確認する。同じく画面右下のヘッドフォンアイコンを右クリックすると現在使用中のオーディオが表示される。
ESDR3のオーディオ設定
私のケースでは マイクが "VB-Cable B" ヘッドフォンが"VB-Cable A" に設定されている。

RadioSyncの設定

USB-シリアル変換基板を取り付けない状態で、RadioSync を起動すると、下記の様な真っ黒な画面が表示される。

RadioSync起動画面
画面右下の”+”マークをクリックすると新しい設定画面が表示される。Title [1] を任意の名前に(ここでは"wsjt-x" とする)変更し、その下に表示されてる "TCI" ポート番号を前節で調べた番号に変更する。(ここでは "40001" ) 次に画面右上の Port name をプルダウンして、ポートの候補を表示させる。
RadioSync設定画面1
この状態で一旦設定情報をセーブする。画面左下にアップロードボタンをクリックすると保存画面が表示されるので、適当な名前を付けて保存する。(ここでは "wsjt-x" と命名
RadioSyncのパラメータ保存
 セーブが完了したら一旦 RadioSync を終了する。画面左上のバッテンをクリックしただけではタスクが残る様なので、タスクトレイからRadioSync を右区クリックして終了させる様にする事。
RadioSynwo
この段階でUSB-シリアル変換器を接続して、再び RadioSync を起動し、画面左下のダウンロードボタンを押して、前節で設定したファイルを読み込む。 次に画面右の Port name をプルダウンすると新しく接続された USB-シリアル変換器のポートが表示される。
接続されたポートがRadio_syncに表示された
USB-シリアル変換基板を取り付けた後に表示された、"cu.usbserial-113200" がCH1、"cu.usbserial-113201" がCH2と推測される。このどちらかをRadioSyncのシリアルポートに設定する。(今回は cu.usbserial-113200 を設定する)ボーレートを "4800" に、 PTT は "None" を設定する。(これらの設定は当初無かったのだが、新たに追加した。理由は後述)
次に Sound card を設定する。これも前節で調べた内容で、"TX: VB-CAble B", "RX; VB-Cable A" を設定する。 この状態で画面左上の電源ボタンをオンにして、下記画面の様に TCI 、 CAT(TS-480)、Sound card の3箇所が 緑点灯状態となれば設定が完了した事になる。ここで再度パラメータのアップロードを忘れないで。
RadioSync 最終設定画面

この画面はその参で修正されています!

WSJT-X 無線機を設定する

一般的な設定は今お使いの JTDX を参考にされて設定されれば問題無いと思うので無線機設定に絞って説明する事とする。最初に無線機タブを開いて、無線機に "Kenwood TS-480" を指定する。これは、SunSDR2DX がTS-480と同じインターフェイスを実装しているためでCAT設定する場合にはこの無線機を選択する。次にシリアルポートをプルダウンすると下記画面が表示されると思うので、前節で見つかってRadioSyncに設定したポート以外のポートを設定する。
(今回は"/dev/cu.usbserial-113201 に設定する。)

WSJT-X シリアルポート設定画面

WSJT-X 無線機設定画面

無線機設定の最終画面が下記だが、ここまでの経緯を少々。
その壱からその弍まで時間が掛かった理由はその壱で書いた構成でWSJT-Xがうまく動作しなかったからだ。(7/5 その壱での修正もその一環)WSJT-Xで送信出来たり出来なかったり。周波数が設定されなかったり等々。試行錯誤の結果この記事の内容となった訳である。試行錯誤で得た設定の肝はこちら
1. ボーレートが "4800" BPS 早くても遅くても送信が不安定になる
2. ハンドシェイクは "ハードウェア" これを実現するために、USBシリアル変換の設定を ”その壱:7/5修正飯”に変更した
3. モードは USB が良いみたい
4. データビットは "8" , ストップビットは "One"
5. PTTは "None"

WSJT-X無線機設定画面

この画面はその参で修正されています!

WSJT-X オーディオ設定画面

オーディオ設定画面が下記。特jにコメントは無いが確認までかと。

WSJT-X オーディオ設定画面

雑感

今回書いた内容で取り敢えず ESDR3+RadioSync+WSJT-X-V2.7.0-rc5 での運用が出来る。私の環境だとまれに ”インターフェイスが違うよ”的なメッセージがでるが、無線機設定画面でCATテストを行ったり、最悪 WSJT-Xを再起動する事で回復する事が出来るようだ。最悪、送受信メッセージが壊れていた場合には ”コンフィグレーション” → ”Default” → ”リセット” で、最初から設定をやり直すのも一計かと思う。WSJT-X-V2.7.0-rc3 は起動時に ”このバージョンは暫定バージョンで、正式判は2024年10月30日に出るよ”とのメッセージが出るので動作が不安定なのは否めない。N5J のペディションに急ぎ間に合わせてリリースしたのだと思う。ここまで使った感想では”皆さん SuperFoxモードって使うの?(使えるの?)” というのが正直な感想。因みにその SpuerFox 設定画面がこちら

SuperFox の設定画面

JTDX とログを共有する

私の場合、メインがJTDXなので今回作成したWSJT-X とログを共有した方が便利となる。以前も書いたが下記に共有する方法を再掲する。但しこの方法は対象がmacOS なのでWindowsをお使いの方は別途お調べください(あしからず)まずは基本情報の整理
1. JTDX ログ格納場所:  /Users/jh3drn/Library/Application\ Support/JTDX
2. WSJT-X ログの格納場所: /Users/jh3drn/Library/Application Support/WSJT-X
2.はWSJT-Xインストール時に作成される。

シンボリックの作成方法
  1. シンボリックリンクを作成する場合、同じ名前が有ると作成出来ないのでまず、上記 .2 のディレクトリを削除する
  2. 下記のコマンドでWSJT-XのログディレクトリとJTDXのディレクトリを結び付ける。
% ln -s /Users/jh3drn/Library/Application\ Support/JTDX  /Users/jh3drn/Library/Application\ Support/WSJT-X

3.WSJT-DXを起動してログディレクトリを確認する

RunLogNGとの連携

特に何も設定しないで "RunLogNG" へのログ転送は実現されている。ただ、JTDXと違い”自動ログ記録”はコンテストのみとなっているのでこれで良いかは??

WSJT-X レポート設定画面

ExpertSDR3 で WSJT-X を使う:その壱(修正 2024/07/05)

経緯

近々に行われるDXペディションのニュースを見ていたら、N5Jのペティションで使用されるFT8のモードが ”SuperFox” と言う物らしく、これに対応したソフトウェアは "WSJT-X V2.70-rc5" のみで、リリースが7/1頃になるらしい。(詳細は下記URL参照) なお、私の環境はmacOS であるが、Windows でもほぼこの手順で対応できると思うので参考のされば幸いです。注:1部内容を修正しました

SuperFox Mode説明

そんな訳でESDR3とWSJT-X を接続して運用できる様にしなければならない。普通のリグならそう難しい事では無いのだが、ESDR3の場合はインターフェイスとして "TCI" しか持っていないので、TCIをサポートしていない WSJT-X と接続するにはひと工夫する必要がある。

論理的接続の考え方

ESDR3にTCI以外のインターフェイスを接続するツールとして "RadioSync" が用意されている。最初に接続概念図を下記する。

ESDR3とWSJT-Xの論理接続図
ESDR3とRadioSyncをTCI接続する事によって、WSJT-X側から見るとTS-480モードの無線機とCAT接続を行うイメージになる。もう少し具体的に言うと、macOS上の仮想RS232Cインターフェイスを2つ用意して、Ch1 を RadioSync に、Ch2 を WSJT-X に接続する事で実現する事が出来る。

物理接続

macOS用の仮想RS-232Cドライバだが、私の探し方が悪いのか適当な物が見つからなかった。で、下記の様な物理構成で構築した。

今回使った物理接続図
秋月電子さんで購入した、"FT2232D USBシリアル2ch変換モジュールキット (AE-FT2232)" を使用してCH1, CH2の TXD, RXD, RTS, CTS, DTR, DSR を相互に接続する事で上記の物理構成を実現する事が出来る。(こんな感じで基板にジャンパー配線)
USBシリアル変換基板:ジャンパー配線

USB シリアルボード用ドライバのインストール

今回使用したUSB シリアル変換ボードには FTDI社製のチップが搭載されている。従って対応するドライバをインストールする必要があり、下記URLからダウンロード出来る。macOSに関しては、CPUがIntel製か、Apple Silicon かでドライバが異なるので注意が必要である。

FTDI社のドライバURL

正常にインストールされると、"このmacについて" → ”詳細情報" → "システムレポート" でUSB関連情報を表示させると下記の様な表示がされるはずである。

システムレポート画面:正常にインストールされた事が分かる

次回に続く

RadioSync等、ソフトの設定も書きたいのだが、今日(2024/06/30)時点で WSJT-X V2.70-rc5 がリリースされていないので続きはリリース後と致します。

Nutanix CE 2.0 AOS 6.5.2 インストールする;その四

Prism を日本語化する

完全では無いがPrismは日本語に対応している。設定方法は、Prism画面、右上の"admin"横の🔽印をクリックする。下記画面が表示されるので "Update Profile" を選択し設定画面を表示させて、名前、e-mail Address を入力。 "Language" を "ja-JP" に設定してセーブして画面更新をすると(F5等)日本語表示になっている。

プロファイル設定画面への行き方
.
プロファイル設定画面
.
日本語化された画面

Nutanix CE の初期設定を行う.

この章で書く事はほぼ、その弐で紹介した下記 Youtube の内容と被るのでご容赦あれ
Nutanix CE インストール動画2

クラスターの名前付

最初にクラスターに名前を付ける設定を行う。画面左上の "Unnamed" をクリックすると設定画面が表示される。(下記参照)

クラスタ名、仮想IP設定画面

ここでクラスタ名(私の場合、JH3DRN とした)とバーチャルIPを入力する。これは、Nutanix が通常3ノードで構成されるため、CVMのIPが3つ存在する事になる。この3つのIPを纏めた(3台のCVM共通)IPとして、このバーチャルIPを使用する。まあ、今回はCVMが1台なので関係は無いが。
バーチャルIP設定画面

ネットワーク関連の設定

最初にNTPサーバを設定する。画面右上の歯車をクリックし、"NTPサーバ"を選択する。下記の様な画面が表示されるので、NTPサーバとして "ntp.nict.jp" を登録する。

NTPサーバ登録画面
次にNameサーバを設定する。デフォルトではGoogle の "8.8.8.8" 登録されているが、自宅Wi-Fiのアドレス等を設定する。
Nameサーバの設定画面

次にネットワーク構成の設定を行う。画面右上の歯車をクリックし"ネットワーク構成" をクリックする。下記画面が表示されるので "ネットワーク作成" をクリックする。
ネット作成画面
ネットワークパラメータを入力する画面が表示されるので、下記画面を参照して入力する。 IPアドレスの管理方法として、私の場合IPアドレスの管理は、AHVに管理権限を設定し、その後 DHCPのIPレンジを設定:VMに付与 といった方法にしている。そもそも作成するVMの数が多くても10程度なのでそれで良いかと思う。
ネットワーク設定画面入り口

ネットワーク構成画面 1

ネットワーク構成画面 2

ネットワーク構成画面 3

ストレージを設定する

画面右上の🔽をクリック。ストレージを選択して、テーブルビューを表示させる。

ストレージ設定画面

画面左上の "+ストレージコンテナ" をクリック。作成画面が表示されるので名前を入力する。(ここでは "JH3DRN-Primary" とした。)
コンテナ作成画面

AlmaLinux のイメージ作成

それでは実際にVMとして AlmaLinux 8.10 をインストールしてみる。ますは ISO イメージを下記URLからダウンロードする。
AlmaLinux 8.10 ダウンロートURL
ダウンロードが出来たら、歯車から"イメージ設定" をクリック。"+イメージをアップロード" を選択すると "Create Image" 画面が表示されるので必要事項を入力してISOイメージをアップロードする。(下記画面参照)

ISOイメージをアップロード

”保存” ボタンを押してアップロードが進行している様ならクラスタの設定が正常の行われている証拠となる。(下記画面参照)
イメージがアップロード中の画面

少し時間がかかるが、アップロードが正常に完了すると下記画面が表示される。
アップロード正常完了画面

AlmaLinux をインストール準備

画面左上の🔽から"仮想マシン" をクリックし、下記画面に従って項目を入力する。

アップロード画面

正常にアップロードされると下記画面の様に仮想VM画面に緑🟢ステータスで表示される。
ISOイメージが正常にアップロードされた状態

AlmaLinux のインストール

仮想マシン-テーブル 画面から先ほど作成したVMをクリックする。画面下の "Launch Console" をクリックすると、AlmaLinux のインストール画面表示されるので画面のガイダンスに従ってインストールを進めていく。 VMが正常にインストールされてイニシャル画面が表示される。

AlmaLinux が起動した画面
ここでVMのネットワーク設定を確認する。詳細は下記画面を参考にして頂きたいが、私の経験上 外部との通信が出来ない場合の原因としてDNSが正常に稼働していない事が多いと感じている。そのあたりをチェックして頂ければと思う。
VMのネットワーク設定 1
VMのネットワーク設定 2

インターネットに接続する

外部接続が可能かどうかの確認として、ブラウザ:FireFox でどこかのサイトに接続する。(私はいつも秋月電子さんのサイトに接続)こんな画面が表示されたら、とりあえずは終了。お疲れ様でした。

VMからFireFox秋月電子さん:サイトに接続

Nutanix CE 2.0 AOS 6.5.2 インストールする;その参

クラスター作成

その弐の最後で、AHVへのログインが出来た訳だが、これからクラスターを作成する。クラスターとは平たく言うと、Nutanix CE 本体はSSDドライブにインストールされて、実際のVM格納領域がSSD以外のHDDに作成される。この領域を”クラスター”と呼んでいる。実際のオペレーションが以下の通り。最初にCVMへpingを打って接続される事を確認する。

[root@NTNX-d9e8531d-A~]#ping 192.168.25.11                      CVMへの疎通確認
PING 192.168.25.11 (192.168.25.11) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 192.168.25.11: icmp_seq=1 ttl=64 time=0.345ms
64 bytes from 192.168.25.11: icmp_seq=2 ttl=64 time=0.543ms
64 bytes from 192.168.25.11: icmp_seq=3 ttl=64 time=0.678ms

次にSSHでCVMへ接続する

[root@NTNX-d9e8531d-A~]# 
[root@NTNX-d9e8531d-A~]#ssh nutanix@192.168.25.11
FIPS mode initalized
nutanix Controller VM
nurtanic@192.168.25.11's password: nutanix/4u

      中略

root@NTNX-d9e8531d-A~CVM:192.168.25.11:~$    CVMへログイン出来れば正常

さて、いよいよクラスターを作成する。コマンドはこちら

root@NTNX-d9e8531d-A~CVM:192.168.25.11:~$cluster -s 192.168.25.11  —redundancy_factor=1  create

無事に作成されたら、この様な画面が表示される redundancy の前は - が2つ連続なので注意

クラスターが正常に作成された画面

クラスターが正常に作成されたなら、Nutanix本体PCでのCLI作業は終了となる。以降は "Prism" と呼ばれる Web Interface で行う。

Prism 最初のアクセス

ここからはPCからブラウザでCVM(Prism)へアクセスするのだが、ここで問題がひとつ。昨今のブラウザ(Edge, Chrome 等)はセキュリティのチェックが厳しくて Prism へのアクセスが許可されない(蹴られる) 私のPCは mac なのだが、今の所アクセス可能なブラウザは "FireFox" のみである。接続してみる

http://192.168.25.11:9440              設定したCVMのアドレス:Port 9440 へアクセスする

こんな画面が表示される。

FireFoxで Prisum へのアクセス画面
”危険を承知の上で使用” をクリックすると、こんな画面が表示される。
Prismへの最初のログイン画面
このままでもログイン出来ると思うが確認の為に Password 蘭に "nutanix/4u" と入力してエンターキーを押すと、新しいパスワードの入力を促す画面が表示される。
新しいパスワードの入力画面

新しいパスワードが設定されるとNutanixのダウンロード時に登録したメールアドレスとパスワードが要求される。この時にはインターネットへの接続が必須となるのでご注意有れ。
登録メールでのアクティベート

画面で "admin" とあるがこれはNutanixをダウンロードした時に登録したメールアドレスで、パスワードはその時設定したパスワードなので確認して頂きたい。 で、正常に登録されるとようやく PRISM の画面が表示される。
Prismのトップ画面

諸々の設定

この章ですべて書こうと思っていたのだが、思いのほかボリュームが有ったので以降の設定については "四" で書く事とします。

Nutanix CE 2.0 AOS 6.5.2 インストールする;その弐

インストールの前に

インストールに必要なパラメータを表に纏めた。簡単に言うと自宅環境使用セグメントと、固定IP を4つが必要となる。インストール時に必要なユーザ名、パスワードも表に記して有るので参照されたい。(この表をよく覚えておいて)なお、YouTubu で公開されているインストール動画を下記するのでこれも参考にされると良いと思う。(1つ前のバージョンでの動画なので、微妙に画面が違うが十分参考になると思う)

Nutanix CE インストール動画1
Nutanix CE インストール動画2

それではインストール開始

先程作成したUSBメモリをパソコンに装着して電源を入れる。念のためBIOS画面を立ち上げて、ブートデバイスの設定を確認して、USBメモリに設定されていればOKで、出なければブートデバイスUSBメモリに設定する。

BIOS画面

USBメモリをブートデバイスに設定する

正常にブート出来ていれば暫くした後下記の様な画面が表示される。  

インストール中の画面

ブートが正常に進行すると下記の様な表示がされる。

インストール画面:GUI

この画面でパラメータシートに記入したIPアドレスを記入する。
「Create Single-node clustert」欄は選択しないで次のページへ進む事。
次の画面で許諾条項を読んで次の画面に進む。

許諾画面

この後約10分程度インストールが進行する。インストールが完了すると下記画面が表示される。

USBメモリを外して再起動する

ISOイメージのUSBメモリのみ取り外して再起動する。

再起動の後、AHVへのログイン画面が表示されれば、インストール成功となる。

AHVへのログイン画面

ログインユーザー:"root", パスワード:"nutanix/4u" でログインすると下記画面が表示される。

AHVへログイン成功

ここまでで、Nutanix CE のインストールが完了した事になる。インストール後の設定についてはその参に続く。

Nutanix CE 2.0 AOS 6.5.2 インストールする;その壱

経緯

遡る事10年ちょっと。当時勤務していた情報システムグループでHCI(ハイパーコンバージド・インフラストラクチャ)を検討しており、当時それなりに使えそうなアプライアンスとしてNutanixが候補に上がって検討したのが切っ掛けだった。この件については導入が正式決定されて無事導入&稼働する事が出来た。そんな事で興味を持った小生はNutanixのお試し版?とも言える"Nutanix CE" これはライセンスフリー(使用登録は必須)で使用出来てNutanix商用版の機能をある程度体験出来る物で、これを2015年当時から自宅のコンピュータにインストールして実験していた。で、今回2023年に2年ぶりにリリースされた "Nutanix CE AOS 6.5.2"を新たに自宅PCにインストールする事にした。今まで何回か(幾つかのバージョンを)インストールしてきたのだが、その都度手順を忘れているので今回は備忘の意味も有って掲載する事にした。

Nutanix CEって何??

Nutanix って平たく言うと VM Ware や Hyper-V の様な仮想サーバを提供するOS見たいな物と言ったら良いのか?(詳しくは検索してください)VM Ware も Hyper-V も購入するとそれなりの価格が生ずる。対して Nutanix CE は無料で使用出る。(本来の目的は、 商用版のNutanix を購入する際の判断材料となるべく提供されているとの事だ)
「そんな物を個人で使用するメリットあるの?」見たいな疑問も有るが、私が使っている理由はこちら

  1. 単純に技術的興味がある
  2. 様々なLinux が簡単にデプロイ出来て試せる
  3. インストールしたOSのクローンが簡単に作成出来る

私の例で言うと、Nutanix CE 上に、CentOS7, Ubuntu 20, 24 , AlmaLinux8, Windows etc を構築していて必要で有ればクローンを作って保存して再インストールを最小に抑えて作業が出来ている。こう言う事は物理ハードウェアにOSをインストールしていては出来ない事で非常に便利に使っている。

ひとつだけ注意点

Nutanix CE は内部的なインターフェイスとして 192.168.5.0/24 セグメントを使用している。従ってこのセグメントへのインストールは出来ない。同じセグメントを使用されている方は、自家のセグメントを変更する必要がある。要注意!!

インストールの準備

必要な物は

  1. 下記スペックのパソコン
    1_1. CPU コアが2つ以上(4個以上が望ましい)
    1_2. メモリは64GB以上
    1_3. SSD256GB 以上が1台
    1_4. HDD 4TB以上
    1_5. NICインテル:少し前に発売された物が安全

  2. 16GB USBメモリ 2個(出来ればUSB3.0が望ましい)

  3. インストールUSBを作成するWIndows PC
  4. 下記サイトからNutanix CE のイメージをダウンロードする

Nutanix CE 利用登録
Nutanix CEのダウンロードサイト

利用登録には勤務先のアドレスが必要であり、個人では利用出来ない??かも知れない。で、登録するともれなく?営業の電話が掛かってくると思います(笑。
NICに関して言うと以外とサポートされていないNICが有るので、インテルの有名な物が安心かと思う。メモリについてはCVMと呼ばれるコントローラーが20GB消費するので、搭載するVMの数に応じて搭載する事をお勧めする。(私は96GB搭載している)

インストールUSBを作成する

作成するUSBメモリは2つ

  1. Nutanix CE イメージを格納したUSB
  2. ブート用のUSBメモリ

何れのUSBもWindows PC で作成する必要がある。

  1. に関してはRufus と言うツールで作成
  2. に関してはWindows 標準のフォーマットで対応する事が出来る。

ISOイメージを書き込む際の注意点

  1. ボリュームラベルを「PHOENIX」とする
  2. ファイルシステムは「FAT32」とする
  3. クラスターサイズは「32キロバイト」とする

Rufusのダウンロードサイト

Nutanix CE イメージ作成設定:Rufas

Boot用USBに付いては

  1. ボリュームラベルを「AHVBoot」とする
  2. ファイルシステムは「exFAT」とする
  3. アロケーションユニットサイズは「128キロバイト」とする

Boot用USBのフォーマット画面

2つのUSBメモリが出来たら対象PCに装着して電源を入れてインストールが開始されるのだが、その様子は次回、公開させて頂きます。

ExpertSDR3 V1.0.8 beta リリース?

2024年5月なんですけど?

少し前にEE社のHPから「2024年5月にEESRR3 正式バージョンをリリースする」旨の告知が消えていて??と思っていたら、今日(2024/05/31)Ver1.0.8 beta がリリースされていた。まあ、色々有って時間切れになって、取りあえず現状バージョンをリリースしたと思われる。バージョン画面はこちら

EESDR3 Ver 1.0.8
. ファームウェアのアップデートも無いのでマイナーバージョンアップだと思われる。早々にDWしてインストールしてみたがFT8で使っている分には不具合はない。リリースノートから更新情報を垣間見るとこんな感じ

新機能

  1. E-Coder/E-Coder2にモニタリングの有効/無効を切り替える機能を追加。
  2. パノラマの表示スポット数の上限が500に増加(スポットが多いほどCPU負荷が高くなる)
  3. 最大スポット寿命が60分に増加
  4. E-CoderまたはE-Coder-2でチューニングする際、RITおよびXITのチューニングステップが10Hzまたは1Hzになりました。
  5. SPLIT ボタンを 2 回目に押すと、TX 周波数は VFO A に戻る。
  6. ExpertSDR3 をもう一度起動すると、最初のインスタンスウィンドウが開きます。 最初のインスタンスウィンドウが表示されます。
  7. RadioSpotユーティリティのデフォルトサーバーのtelnetポートが23になりました(telnetの標準ポート)。もし ポートなしでtelnetアドレスを指定した場合、RadioSpotは自動的にポート23を使用します。

バグ修正
1. Linux OSでソフトウェアのスケーリングが正しくない. 2. 送信セッションの後、TCIがマイク入力としてロックされることがある。
3. SunSDR2DX で IP アドレス変更後に発生していた問題を修正しました。
4. トランスバーターバンドのアンテナポート初期化
5. TCI による周波数調整

そろそろスケジュールを明確にして欲しいなあ

元々、2023年のクリスマスに正式版をリリースするとアナウンスが有って、その後「やっぱり2024年5月だよ」とのアナウンス。で、5/31にいきなりV 1.0.8 のリリース。。。「説明不足じゃね?」と思うのは私だけ? EE社の状況も理解出来るし、そんな簡単に機能を実現できない事も理解しているけど、狼少年は今度で終わりにして欲しいと思っている。

思うこと

EESDR2が良く出来ていただけに、未だに3へ更新していないユーザーが一定数いる事は分かっている。確かに、デジタル通信以外で考えれば Ver2 も優秀だと思えるがデジタル通信に関してはVer3 の方が勝れていると言うのが私の考えだ。早い時期にファイナルリリースされる事を心から切望する次第である。