いつも書いている様に私のPCはmacで、ログソフトはRunLogNG を使っている。この環境には満足しているのだが、如何せん 周りでmacを使っているのは私位で大半はWindowsを使っている(当たり前か?)知り合いの何人かはDX専門でOnAir している為か国産のログソフトでは些か不便をしいられていると言う事で「何か良いソフトないの?」と聞かれていた。「そのうち。。。」とお茶を濁すのも限界なので思い切ってレビューする事にした訳である。ログを選ぶ条件としては
1.単体でJTDXからのQSOをロギング出来る
2.単体でLOTW、eQSLと連携できる
3.JTDXでクリックした時点で、相手局と交信済みか否か、相手局の
LOTW等への対応はどうかが解る
4.他のログソフトやJTDXにADIFからのインポートが可能である事
として、候補に挙げたのが Swisslog , LogHX である。Logger32 も有るのだが以前に触って挫折したのと、LOTW関連の I/F が弱そうなので今回は省いた。
まず、両方のソフトに対して行う作業としては
1)JTDXからADIFファイルをインポートしてログとする
2)Lotw, eQSL と同期して最新の状態を再現出来るかどうかの確認
3)JTDXからのQSOをログとして取り込めるか、確認
4)その他使いやすさを評価
<LogHX3>
ロシア製のログソフトで、ヘルプもマニュアルURLもロシア語。まあ、翻訳機能で何とかなるのでそのあたりは気にしない。インストール&起動も問題は無い。評価は
① JTDXログのインポートは問題なし
② Lotwからの読み込みでは期待した動作にならない(私の使い方が悪いのかも)
③ eQSLの読み込みも期待通りにならない。(フィールド指定が違うのか?)
④ ②、③共機能の説明がよくわからない(Sync Import のメニュー等)
⑤ 画面構成はわかり易い。個々の画面は独立しているが、view機能で各画面の
サイズ、位置が保管出来ていつでも呼び出せる(これは便利)
⑥ 直感的に解り易い構成で、得られる情報はRumLogに近い
その他、画面の表示、操作性は概ね良好であるが、LOTWとの連携がやや怪しい。
QSOしたデータを一端ADIFファイルに落としてアップロードするらしく操作がちょっと面倒。断っておくが、私は通常RunLogを使ってLOTW、eQSLへデータを保存しているのでこれが壊れると非常に困る事になる。それで、今回、Lotw eQSL へのアップロード検証はちょっと躊躇いがちに実施しているのでそのあたりは勘弁してほしい。
画面を貼っておく。
画面左上でコールサイン背景が橙色になっているのは、交信済み局である事を表す。ワールドマップの他にアジマスマップの表示出来るのでローテータの方向も解る。
<Swisslog V5 >
こちらはスイス製のソフトウェア。このソフトについてはEDC社の社長であられた、故木下重博氏( JA8CCL)が日本語訳のマニュアルを公開されている。
" Swisslog EDC " で検索すればヒットするのでインストール等、詳細はこの文書を参照して頂きたい。木下氏はEDC社のサイトにこれ以外にも貴重な資料をアップされているので是非ご覧頂きたいと思う。(合掌)
インストールマニュアルに従うとスムーズに作業が進行する。これを見ないでインストールした際、言語でEnglish"を指定したのに、メニューがスイス語で焦った。よく読むと次の段階で設定出来るとの事でひとまず安心といったところ。評価は
① JTDXログのインポートは問題なし
② Lotwからの読み込みも問題なし。RunLogと同じ状態が再現出来た!。
③ eQSLの読み込みは期待通りにならない。Reciveフラグが反映されない
これも使い方が悪いのか?新たなQSOでの実証はしていない
④ 画面構成はまあわかり易い。(これはLogHXの勝ち)デフォルトでは一つの画面
に各画面が収納されるが、特定画面は外だし出来るようになったいる。
⑥ 知りうる情報はLogHXと変わりない。FT8のバンドマップがきれいに表示出来た
機能が多いので、何処かで設定した内容がどの機能に影響するのかが、良く解らない(単に勉強不足)画面表示の感触ではLogHXに軍配が上がるのだが、LOTWがきれいに反映された事が大きいのと、インストールマニュアルが有る事で、知り合いに勧めるならこちらかな。画面を貼っておく