JH3DRN 趣味の徒然

主にアマチュア無線、電子工作について書いてます.

ExpertSDR3 V1.0.11 Beta リリースされる

今回は大幅な改正

2025/04/04にリリースされた ESDR3 V1.0.11 当初は「マイナーバージョンアップだろう?」と思い、気に掛けなかったのだが実際にインストールしてみると今までに無く?新しい機能が搭載されて居たので検証に時間が掛かって記事を書くのが今日になってしまった。

最初に!!

今回のリリースでは以前の設定:具体的に言うと、E-Corder, B.M(バンドマネージャ)等のフォーマットが変わって居る為に現状のファイルを削除して新たに作成する必要がある。従って現在の設定についてはメモを残す等、バックアップ手段を講じておいた方が良いと思う。

リリースノートから

今回、MB1のフロントパネルへの対応が大きな目玉になっているが、MB1は持ってないのと勝手な判断で「JAでは持ってる人少ないよね」と言う事でここでは省略する。

<このバージョンを起動する前に>

お使いのOSに応じた場所から下記の設定ファイルを削除することを推奨する

Windows: C:\Users\User_Name\AppData\Local\Expert Electronics\ExpertSDR3
Linux: /home/[UserName]/.config/Expert Electronics/ExpertSDR3
Mac OSX: /Users/[UserName]/Library/Preferences/Expert Electronics/ExpertSDR3

***.json, ***.json.back, ***.json.md5 and  
remote_***.json, remote_***.json.back, remote_***.json.md5  

<新機能>

  1. MB1フロントパネルに完全対応(今回の説明では割愛します)
  2. MB1でXVTRコネクターをサポート(現時点ではRXモードのみ)
  3. ウォーターフォールフリッカー抑制アルゴリズムを任意の速度で実装。
  4. XITとRITの同期機能を追加。RITの同調周波数を変更すると、XITの同調周波数も自動的に変更されまる
  5. システムトレイメニューに新しい項目が追加された。トランシーバーを起動する際、デバイスマネージャーのメイン ウィンドウを最小化できるようになった
  6. サブバンドと周波数ラベルのカスタムマークアップ表示を追加。この情報は設定フォルダ内のbands.jsonファイルに保存される 既存のものを削除することもできる(後述)
  7. 放送局をスケジュール別に表示する機能を追加。CSV形式のファイルをインポートすることができる(後述) http://www.eibispace.de
  8. 1つの周波数に対して表示スポット数を制限する機能を追加。
  9. E-Coder/E-Coder2パネルに、S/N比によるAGCスレッショルド自動制御のオン/オフ機能を追加。 この機能を有効にすると、AGCスライダーはグレーアウトする
  10. AGCオートゲインが有効な場合、AGCゲインノブはSignal/Noiseパラメータを制御する
  11. E-Coder/E-Coder2パネルにTNFコントロールを追加: NF+ / NF- / NF-。 NF+ - 新しいノッチフィルターを追加する NF- - 選択されたノッチフィルターを削除する NF- - コントロールを次のノッチ・フィルターに切り替える
  12. E-Coder用に、NFの位置と幅のコントロールが追加された
  13. TCIへのPTT信号転送の新しいモードを追加(ループ転送)。このアルゴリズムは以下の通り。 ペダルが踏まれると、ExpertSDR3が送信に切り替わるか、オペレータがペダルを踏むまで、100msごとにPTT信号が送信される

<ExpertSDR3 のバグ修正>

  1. パノラマのパレット選択が機能しない。
  2. 放送局リストの放送局へのチューニングが正しくない問題を修正
  3. ITU変更時に周波数が正しく設定されないことがあるエラーを修正
  4. Autostartアルゴリズムの誤動作

詳細はオリジナルのリリースノートを見て頂きたい。

新機能 No.6 について

ざっくり言うと、今回のダウンロード時に同梱されているファイル "bands.json" を先に示したディレクトリに設置すると、下記の様なバンドプランが表示される。

バンドプランの表示

新機能 No.7 について

この機能はBCL,SWLに有効な機能であり紹介されているURLから放送局のデータ:CSVファイルをDLしてESDR3にインポートすると、VFOが放送局に合致すると局の名前等を表示してくれる機能。おまけに放送時間外であれば表示しないので現在放送されている局のみ表示される。画面はこんな感じ
URL 放送局データのURL

放送局名が表示されている

雑感

私的には E-Coderで設定出来る項目が増えたのが一番嬉しい事なのだが、E-Coder お持ちの方が少ないと思うので反響は少ないかも。新機能 No.7 に付いては追加で国内のAM放送局も登録出来るので楽しい機能になっていると思う。ESDR3 頑張っていると思う。