JH3DRN 趣味の徒然

主にアマチュア無線、電子工作について書いてます.

トラッキングしない正負電源を作ってみた

経緯

部品の整理をしていたら昔のオペアンプが沢山出てきた。スペックを調べると今でもそれなりに使える様で、ちょっと遊んで見たくなった。当然オペアンプなので普通に動かすには プラス、マイマスの正負電源が必要になる。正負電源は持っていないので作るかと言う事で調べてみると、プラス&マイマスの電圧が連携して変化出来る「トラッキング電源」なる物が一般的らしい。更に回路図等を調べると..結構複雑な構成になっていて部品も多いしちょっと面倒くさいと感じてしまった。更に調べていくと ICOMさんのページで「トラッキングしない+ー電源」と言う記事を見つけた。
URLは
iCOMさん:トラッキングしない+−電源

作るにあたって

この記事を拝見して、「これは有りだな...」って思って作ってみる事にした。作る上で目標をした事は、

  1. 手持ちの部品で作る
  2. 精度は求めない
  3. なるべく小型に作る

で、部品を探した所、2KΩのVR以外は手持ちがあった。(このVR秋月電子さんで調達)トランスは下記の様な物が手持ちで有ったのだが、温存したいのでネット等で探したのだが、、見つからない or 高価であった。電源トランスって余り使われないのか、値が上がっている?? 結局この手持ちトランスを使う事にした。そういう時代なのかも知れないが、電源トランスが貴重品:入手困難になってしまっているのだろう。そう言えば電源トランスを使って電子工作を作るのは随分久しぶりだと思う。

手持ちのトランス:回路図

作ってみた

まあ、それほど複雑な回路では無いのでサクッと作ってみた。写真はこんな感じ。

ラッキングしない電源:上から
ラッキングしない電源:正面から
ラッキングしない電源:斜め上から

何時もの様に基板からの配線はコネクタ接続とし、完全に切り離せる仕様にした。電圧の表示に関しては+側のみ、これも秋月電子さんの電圧計を使用している。マイナス側は実測してラベルを貼ると言う、アナログな手法を採用している。まあ、少し手間は掛かるが正負同電圧を供給出来る電源が出来た事になり目標はそれなりに完遂出来たので良しとする。