JH3DRN 趣味の徒然

主にアマチュア無線、電子工作について書いてます.

少し怒っています

経緯

大分前に買った(2018年頃)オシロスコープで不具合と言うか設定情報がセーブされない現象が起きてメーカーの問い合わせた所、返事がこんな感じ

この度はお問い合わせをいただきまして、誠にありがとうございます。
 
弊社の製品・サービスは商業的及び工業的な使用を目的としており、一般消費者によるもしくはご家庭でのご使用に対しての製品・サービスを提供しておりません。
(参考:弊社取引約款 第6条10項https://www.*******.com/jp/ja/assets/ndx/9921-02322/*******/********-Terms-of-Sale-Japan-in-Japanese.pdf)
 
この度は、お客様からお問い合わせを受けましたが、**  様の会社名や団体名の確認ができませんでした。
大変お手数ですが、商業的・工業的なご使用であることを確認させて頂くため、お客様の会社名/団体名とそのご住所、ご連絡先(電話番号、メールアドレス等)を教えて頂けますでしょうか。
名刺の写真や会社のホームページのアドレスなどをご提供いただけますと助かります。

また、以下の記載にご同意いただける場合は、同意の旨をご返信ください。
 
会社名/団体名等の確認ができない場合、もしくは、以下の記載にご同意いただけない場合は、
誠に恐れ入りますが、この度のご依頼は辞退させていただきます。
 
返信した

私は今の所大手メーカー勤務なので名刺情報等を一応送ったのだが、どうも納得出来ない。
”個人使用のサポートしないなら売るなよ!!” って思いませんか?? 個人で高価な測定器を購入する人の覚悟を分かったいるのか。外資系だから本国の意向のまま対応しているのだと思うが、これが日本のサポートなのかと言いたい。何を言っても何も対応してくれないと思うので今回は諦めると言うかこのメーカーとは縁を切る。

トラッキングしない正負電源を作ってみた

経緯

部品の整理をしていたら昔のオペアンプが沢山出てきた。スペックを調べると今でもそれなりに使える様で、ちょっと遊んで見たくなった。当然オペアンプなので普通に動かすには プラス、マイマスの正負電源が必要になる。正負電源は持っていないので作るかと言う事で調べてみると、プラス&マイマスの電圧が連携して変化出来る「トラッキング電源」なる物が一般的らしい。更に回路図等を調べると..結構複雑な構成になっていて部品も多いしちょっと面倒くさいと感じてしまった。更に調べていくと ICOMさんのページで「トラッキングしない+ー電源」と言う記事を見つけた。
URLは
iCOMさん:トラッキングしない+−電源

作るにあたって

この記事を拝見して、「これは有りだな...」って思って作ってみる事にした。作る上で目標をした事は、

  1. 手持ちの部品で作る
  2. 精度は求めない
  3. なるべく小型に作る

で、部品を探した所、2KΩのVR以外は手持ちがあった。(このVR秋月電子さんで調達)トランスは下記の様な物が手持ちで有ったのだが、温存したいのでネット等で探したのだが、、見つからない or 高価であった。電源トランスって余り使われないのか、値が上がっている?? 結局この手持ちトランスを使う事にした。そういう時代なのかも知れないが、電源トランスが貴重品:入手困難になってしまっているのだろう。そう言えば電源トランスを使って電子工作を作るのは随分久しぶりだと思う。

手持ちのトランス:回路図

作ってみた

まあ、それほど複雑な回路では無いのでサクッと作ってみた。写真はこんな感じ。

ラッキングしない電源:上から
ラッキングしない電源:正面から
ラッキングしない電源:斜め上から

何時もの様に基板からの配線はコネクタ接続とし、完全に切り離せる仕様にした。電圧の表示に関しては+側のみ、これも秋月電子さんの電圧計を使用している。マイナス側は実測してラベルを貼ると言う、アナログな手法を採用している。まあ、少し手間は掛かるが正負同電圧を供給出来る電源が出来た事になり目標はそれなりに完遂出来たので良しとする。

2025 関ハム行って来た!

初めに

今年も暑い中、関西アマチュア無線フェスティバル(通称 関ハム)に行って来た。今年のタイムスケジュールは後に貼るが、ホール等での講演やミニライブが今年は土曜日に集中している。後で分かった事だが今年7/20は参議院選挙の投票日になっていて、隣のカルチャープラザが投票場所になっていて使えない為 この様なスケジュールになったとの事であった。

2025 関ハムのスケジュール

DXCCフィールドチェック

今年の参加目的のメインがこのフィールドチェック。去年の2月にJARLでお願いしたチェック以降に獲得したATNO 紙QSLカードと、チャレンジに有効な紙QSL、合わせて22枚をお願いすべく会場に赴いた。順調にチェックが進む中1枚のQSLカードが問題?? 4U2U United Nations のはずが、審査員の方のお言葉が「これは、オーストリアなので United Nations;ニューヨークにはなりませんね。」よく見るとカードの右上に「AUSTRIA」と書いてある。あちゃ〜 と言う事でこれ以外の21枚のQSLは有効と言う事で無事?審査は終了した。LOTWに登録されるのは恐らく2ヶ月後くらいとの事。LOTWのシステムが更新されて少し処理期間が短くなったとの事だった。

4U2UのQSLカード

JARL そこまで言って委員会

毎年楽しみなのがこの催し。JARLニュース等のメディアでは語られない本音や新情報、そして現在のJARLの状態が良く分かるステージとなっている。ステージ&登壇者の様子がこちら

2025 JARLそこまで言って委員会

で、今年の主な議題は、

  1. 会員の減少理由とその対策(若年層の取り込み)
  2. 会員の年齢分布の分析と状況把握
  3. 紙QSLの転送遅配問題
  4. 電子QSL対応の現状報告と今後
    全部内容を書くと膨大になるから私が最も関心を持った事項と私の考えを記す事にする。
2.項 関連:紙QSLの遅配について

まず基礎データとして下記を確認しておきたい

  • 国内向けのQSLが相手に届くのは約12ヶ月掛かる
     →新しく入会した人には1年間QSLカードが届かない!
  • 海外向けのQSLが相手に届くのは2年〜10年掛かる(私の感覚では2年〜3年)
     →同じく新入会者に海外からQSLが届くのは最低でも2年先
  • 鳥取のビューロの処理能力:1ヶ月に転送出来るQSLの枚数は約80万枚
  • 対してビューロに送られてくるQSLは1ヶ月に約110万枚
     →恒常的に月に30万枚オーバーフローしている
  • ビューロ機能を強化して、遅延を少なくするには、年間3000万円程度が必要
  • ビューロから各局にQSLが送られるのは2ヶ月に1回

この問題、大きく分けて2つの要因があると思う。1つは会員になってそれなりの年数が経過している人は、曲がりなりにも2ヶ月に1回はQSLが送られてくるので、それが1年前のQSO:QSLで有ることを容認出来るか否か。(QSLカードが早く欲しいか、1年程度待てるか) もう1つは、新規入会者が紙QSLを発行:ビューロに送っても帰ってくるのが国内なら1年後、国外なら2〜3年後になると言う事で、新規入会者からすれば。「えっ じゃあ初年度の会費に意味は有るの?」 って事になる。
新規入会者対策は大変難しい問題なので意見は控えるが、入会期間が長い局に関しては、待って貰えば良いのではと私は考える。私自身、2ヶ月に1回送られてくるQSLは楽しみにしているし、長い付き合いの趣味なので余り不自由には感じていない。問題なのは紙QSLをアワード申請に使う場合だと思うが、最近では国内であればログを送ればOKとか、hQSL等の電子QSLでも受け付けてくれる様だし、海外アワードはほぼLOTWなのでこれも問題無いと思う。

3.項 関連:電子QSLについて

ざくっと言うと JARLの電子QSL関連の委員会で 検討されていて、2027年9月のJARL発足100周年を目処に運用が開始されるかも知れないと言うインフォメーションが有った。方式等についての詳細説明は無かったが、何らかの画像データをJARLのサイトを通じてやり取りする仕組みなのだろう。国内向けのログソフトの作成者にも対応を依頼するらしく(多分、Turbo HAMLOG)国内QSO & HAMLOGユーザーについては無事完結する事になる。問題は私みたいな、DX主体で楽しんでいる局だと思っていて、DXer が使用するログソフトは、Windowsで有れば Logger32, Log4OM等が。mac で有れば RUMLogNG, MacLoggerDX 等が多い。これらが使われる理由としては LOTW, eQSL, ClubLog との親和性に優れている事が挙げられる。当然、これらのログは国内外QSO共に使用している為、国内の電子QSLがJARL標準とされ、海外のログソフトは未対応ですと言われてもログを2つ使用する事は現実的では無いので、国内QSOに対するQSLは eQSL のみにするしか方法が無いと言う事になる。私的には「JARL標準の電子QSLは使わない!」と決めてしまえばそれほど不便&問題が無いのではと今の所感じている。

その他:JARL会員データベースについて

先の紙QSL問題の中で、非JARL会員への紙QSLカードは、3ヶ月間ビューロに保管されて、3ヶ月後に再びチェックが行われて、会員になっていれば転送、非会員のままであれば廃棄されると言う。この手間が大変なので、ログ作成者にお願いしてJARLが持つ会員データベースにログソフトを接続して、非会員向けのQSLカード印刷を抑制する事が考えられているらしい。これはこれで良いのだが、この仕組みも海外性ログソフトユーザは対象外となってしまう。個人情報等の問題もあると思うが、対象コールサインJARL会員か否かの判断のみ出来る程度のデータベースで良いので公開して貰えないかと思う。この仕組みが実現して、JARL会員か否かの判断が付けばちょっとプログラム書くか、シェル書くかで海外ログユーザーでも非JARL 会員への紙QSL印刷を抑制出来る。この事はJARLに要望をだして見ようと思っている。

最後に

JARLそこまで言っても委員会」は終了予定時刻を1時間程超過して議論が行われ、まだまだ時間が足りない気はするが有意義で参加して良かったと思う。1日目で目的の講演やライブは全て見たので2日目は行くの辞めようかと思ったのだが、折角なので朝、少しだけ覗いてみた。さすがに初日の混雑はなく、各ブースをゆっくり見られて良かった。猛暑の中でちょっと疲れたが、楽しい2日間であり、来年の開催を楽しみにして家路についた。

水晶式 FMワイヤレスマイクを作る:共立電子さん:その弐

経緯

少し前に紹介した、共立電子さんの「MC2833 FMワイヤレスマイク部品セット」だが、本来の設計では83MHz付近で使用する様だがスペアナで確認した所, 一番電波が強かったのが69MHz だったのでこの周波数で使う事とした。私の手持ちの受信機がその周波数に対応していたのが幸いで、宅配便のチャイムを逃すことなく使えている。良い感じで使えていると欲がでるもので、このIC MC2833 で遊んで見ようと思ったのが事に始まりだった。まずIC単体での入手だが今回は e-bye を利用して購入できた。SOP16PタイプのICで、注文はこんな感じ

e-bye での注文の様子
5月16日に注文して6月11日に到着しデリバリはOK。後はICが本物かどうかだが、結論から言うと正常に動作したので良し良しである。10個で約¥1000 なのでコスパも良く色々遊べると思う。

事前検討

何がやりたかったかと言うと、

  • 手持ちの水晶を使ってどんな周波数が使えるか試す(水晶をソケット接続)
  • 出力部のコイル(L4) と_同調用コンデンサ(C13, C14) をソケット接続する
  • 出力部のコイル(L4) を 10K ボビンで巻いて共振周波数を調整出来る様にする

SOPタイプのICを秋月電子さんのDIP変換基板に載せて組んだ基板がこんな感じ。SOPタイプのICをDIP変換するとスペースが大きくなるかに思えるが、実際はICソケットの中に部品を装着出来るので配線も楽だしスペースにも余裕が出来ると言うメリットがある。

IC、コイル、コンデンサを載せる前の基板
設計値としては

  • 中心周波数 76〜80MHz 付近
  • L4 コイル 10Kボビン 一次側のみ5回巻き
  • C13,C14 共 5 PF

コイルとコンデンサの組み合わせで事前にディップメータで共振周波数を確認しておくと後の作業がスムーズになるが、、ディップメータって皆さん持っているのかが ちょっと?? でもこう言う自作する際にはある意味必需品だと思う。(中古で10K〜20K位かな)

組んでみた

色々と試行錯誤した事は横に置いて結論から言うと

  • 目的の出力周波数は 出力側の L4 C13, C14 の共振周波数で決まる
  • 目的の出力周波数 = 使用する水晶発振周波数 x n となる
  • 76MHz を発信させたければ、水晶の基本周波数は、38MHz, 25.3MHz, 10.8MHz のいずれでも実現出来る
  • 従って水晶の逓倍数を意識する事無く、手持ちの水晶で自由に実験出来る
  • 今回実験に使用した水晶発振子は 38.415MHz(2逓倍:目的周波数:76.830MHz)
  • 11.300MHz (7逓倍:目的周波数:79.100MHz )の2つ

実際に全ての部品を載せた状態がこちら

全ての部品を載せた状態

測定結果

先に述べた2つの水晶発振子を実装、通電して同調を取ったスペアナ画像がこちら

38.415HMz の水晶を使用したケース
11.300MHz の水晶を使用したケース
水晶の発振周波数が 38.415MHz, 11.300MHz いずれのケースでも目的の周波数を出力出来ているが、逓倍数が少ない方が出力がやや大きい事が注目される。しかしこの値が僅差であることから逓倍数が大きくても十分実用になると思われる。

結論
  • MC2833 は手持ちの水晶発振子の周波数のn倍の周波数をL4, C13, C14 の共振周波数とすれば逓倍数に関わらず発振する事ができる
  • 逓倍数が少ない程出力が大きくなる傾向がある
  • 水晶発振子の基本周波数が分かっていれば逓倍数に関わらず n倍:周波数の送信機を作成出来る
  • MC2833 は面白いICである
  • 久々に使ったディップメータ & スペアナなど 自作派には心強い味方だねえ〜

と言う事で今回は、手持ちの水晶でFMラジオで受信出来るワイヤレスマイクが簡単に作れる事が実証出来てまずは良しとします。

ExpertSDR3 V1.0.12 Beta リリースされる

今回は微修正か?

ESDR3 V1.0.12 がリリースされたようだ。後述するが今回は微修正みたいな感じがする。例に寄って「事前に***.json....ファイルを消去せよ」との記述があるが前回のV1.0.11 の時に処置したのでそのままにした。(E-Corderの設定消えたら嫌だし)起動画面&リリースノートはこちら

V1.0.12 の起動画面

リリースノート

どうも、キーボードにショートカットを設定する機能に関する事らしいが、、、

--------- ここからリリースノート ------------

新しいベータ版ソフトウェアを起動する前に、設定ファイルを削除することをお勧めする:
.json.json.back、.json.md5 および
remote_
.json、remote***.json.back、remote***.json.md5

お使いのOSに応じた場所から:
Windows: C:¥UsersUser_Name¥AppData¥Local¥Expert Electronics¥ExpertSDR3
Linux: /home/[UserName]/.config/Expert Electronics/ExpertSDR3
Mac OSX: /Users/[UserName]/Library/Preferences/Expert Electronics/ExpertSDR3

新機能: ショートカットモジュール:
- 特定の機能をクリックすると入力が有効になり、緑色の枠が表示され、「Click tochoose」が点滅する;
- その後、キーボードのいずれかのボタンを押すか、Ctrl + ... Alt + ...Shift + ...の組み合わせがウィンドウに表示される;
- 編集を終了するにはEnterキーを押す;
- 入力をキャンセルする必要がある場合は、エスケープを押すと編集が終了し、以前のの状態に戻る;
- すでに存在する組み合わせを入力しようとすると、セルが赤く点滅し、セル、元の状態に戻る;
- Enterを押すとセル内の内容が消去され、もう一度Enterを押すとセルは空のままになり、Escapeを押すと元の状態に戻る。
- キーボードのEscを押すと、常に送信を停止する。
- V1.0.11で出ていた不具合:Sメータ表示が消える現象の修正
ショートカット設定画面と、Sメータ表示が解消された様子がこちら

ショートカット設定画面

V1.0.12 Sメータ表示画面

ExpertSDR3 のバグ修正:
1. TCI: N1MMと連動したCWマクロのモニタリングを修正した;
2. SunSDR2:のキャリブレーションを保存した後、2Мバンドの出力が2倍低くなっていた。

ERSのバグ修正:
ウォーターフォールがぼやけすぎていた。

使った感じ

短時間の使用だが特に問題は感じない(FT8のみですが)実感として感じるのは Sメータの常時表示が可能になった事くらいかな。V1.0.11 から比較的早いバージョンアップだったので、このペースで完成を目指して欲しいと期待する。

RumLogNGのログからLOTW未受領の局を抽出する

経緯

前回の記事「紙QSLを書く」でATNOやバンドNEWのチェックをしたと書いたが、その時にチェック漏れが無いかと気になった。RunLogNGの交信履歴をチェックすれば良いのだが一々手作業で行うのも面倒なので何か方法は無いかと考えたのが今回の始まり。

ちょっと苦戦

何時もの様に awk でチョコちょっと書けば良いかと思っていたのが予想外に苦戦した。理由がこちら
- RunLogNG:ログのフィールドが固定では無い
- 例えば、Note の記入があったQSOと無いQSOではADIFのフィールド数が違う
- 要するに必須フィールドとそうでないフィールドが存在するのでフィールドの並び順がQSOによって変わってしまう
そんなんで色々試行錯誤してようやく目的の機能を作成する事が出来た。

作業手順
  1. RunLogNGのタブ:Logbook から Export all QSO as ADIF を選択し、全QSOのADIFファイルを作成する → 20250528.adif
  2. 後述するコマンドを入力して、ADIFファイルから、文字列:<qslsdate:8> と <state: を削除する → work.adif 作成
  3. awkプログラム:conv_full_adif.awk を使ってADIFファイルからCSVファイルを作成する → work.adif to qsll.csv
  4. awkプログラム:cut_ja_lotw.awk を使ってLOTW未受領&JA以外のリストを作成する → qsll.csv to lotw.csv → lotw.csv が最終目的ファイル

ちょっと解説すると、2.で説明している文字列のフィールドはQSOによって有ったり無かったりしてフィールドの順番を狂わすので予め削除してからawkプログラムに流す様にした訳だ。それと今回はLOTW未受領&JA以外の局の交信履歴+DXCCのエントリーコードを抽出する事にした。このコードを見てプリフィクスを判断する事は難しいがどうしても必要ならSQLサーバに取り込んでマスタと連結しても良いかと思い今回取り込んだ次第である。実際のコマンドがこちら

$ sed -e s/<qslsdate:8>//g" 20250528.adif > wk1.adif  
$ sed -e "s/<state://g" wk1.adif > work.adif  
$ awk -f conv_full_adif.awk work.adif | sed -e "s/>//g" > qsll.csv 
$ awk -f cut_ja_lotw.awk qsll.csv > lotw.csv  
実際のプログラム
# RunLogNG のFull ADIFファイルをCSV形式に変換する adif3.1.5対応班
#                        2025/05/28 JH3DRN

BEGIN {
    FS = "<" #入力セパレータを < とする
    OFS= ","    #出力セパレータを , とする 
    }

{
for(i=0;i<1;i++)
    {   
    if(NR>10)         
        {
        (/>/gsub(/ /, "", $2)); print (substr($2,8,index($2,">")+5)),     #callの前のヘッダを削除
                                        # callの後のスペース削除
        substr($3,12,4) "/" substr($3,16,2) "/" substr($3,18,2),    # 日付Form yyyy/mm/dd
        substr($4,11,2) ":" substr($4,13,2),                # 時刻Form hh:mm
        substr($8,8,6),                         # 周波数切出
        substr($9,8,4),                         # Mode 切出
        substr($15,8,3),                        # DXCC 番号切出
        substr($(NF-5),17,1)                    # LOTW 切出 最終フィールドから遡るフィールド数
        }
    }
}

END {
}

# 前処理 sed -e "s/<qslsdate:8>//g" 20250528.adif >wk1.adif
#        sed -e "s/<state://g" wk1.adif >work.adif
# awk -f conv_full_adif.awk work.adif | sed -e "s/>//g" > qsll.csv 
# 変換出来なかった ">" を削除する
#------------------------------------------------------------------------
# 全QSOデータ(qsll.csv) から Lotw 未受領 & JA以外を抽出して lotw.csv に格納する
#                         cut_ja_lotw.awk    2025/05/28 JH3DRN

BEGIN {
    FS = ","    #入力セパレータを , とする
    OFS= ","    #出力セパレータは無しとする
    }

{
for(i=0;i<1;i++)
    {   
    if( substr($1,0,2) == "JA"  || substr($1,0,2) == "JH" || substr($1,0,2) == "JR" || substr($1,0,2) == "JE" || substr($1,0,2) == "JF" || substr($1,0,2) == "JG" || substr($1,0,2) == "JI" || substr($1,0,2) == "JJ" || substr($1,0,2) == "JK" || substr($1,0,2) == "JL" || substr($1,0,2) == "JM" || substr($1,0,2) == "JN" || substr($1,0,2) == "JO" || substr($1,0,2) == "JP" || substr($1,0,2) == "JQ" || substr($1,0,2) == "JD" || substr($1,0,2) == "JS" || substr($1,0,2) == "7K" || substr($1,0,2) == "7L" || substr($1,0,2) == "7M" || substr($1,0,2) == "7N" || substr($1,0,2) == "8J" || substr($1,0,2) == "8N" || substr($7,0,1)  == "Y" )
      {
      }
      else  print $0
    }
}

END {
}

# awk -f cut_ja_lotw.awk qsll.csv > lotw.csv
#-------------------------------------------------------------------------

そもそもRunLogNGはmac専用なので、対象となる方のPCでは awksedも標準装備されていて追加投資なしで試せると思う。awksedはやや敷井が高いかも知れないが今回見たいに例題があると取っつき易いのでは無いかと期待して記事を書いている。で、出来上がった結果がこちら

出来上がったファイル
3D2USU,2025/04/20,10:46,24.915,FT8 ,176,N
XR100IARU,2025/04/23,02:54,21.075,FT8 ,112,N
HI8WJI,2025/04/24,07:48,14.075,FT8 ,72 ,N
VE7LGP,2025/04/24,07:50,14.075,FT8 ,1 ,N
AO6IARU,2025/04/24,08:14,28.076,FT8 ,21 ,N
AO5IARU,2025/04/24,10:16,28.074,FT8 ,281,N
R7LD,2025/04/24,10:18,28.074,FT8 ,54 ,N
DK5WL,2025/04/24,10:46,28.074,FT8 ,230,N
OK1ZCF,2025/04/24,10:48,28.074,FT8 ,503,N
PA3EZB,2025/04/24,10:50,28.074,FT8 ,263,N
T77NM,2025/04/24,11:08,24.916,FT8 ,278,N
KP2B,2025/04/25,06:49,18.100,FT8 ,285,N
XE1RP,2025/04/25,06:52,18.100,FT8 ,50 ,N
DO3ME,2025/04/25,10:24,28.076,FT8 ,230,N
ZS8W,2025/05/01,09:21,21.090,FT8 ,201,N
TX9A,2025/05/02,10:15,14.090,FT8 ,508,N
KH0/KC0W,2025/05/04,06:36,50.315,FT8 ,166,N
Z68ZZ,2025/05/07,10:35,21.091,FT8 ,522,N
Z68ZZ,2025/05/08,11:42,28.091,FT8 ,522,N
ZS8W,2025/05/11,05:57,28.080,FT8 ,201,N
Z68ZZ,2025/05/11,09:18,18.091,FT8 ,522,N
ZS8W,2025/05/12,09:48,18.095,FT8 ,201,N
VK6DS,2025/05/16,07:38,50.314,FT8 ,150,N
BX4AP,2025/05/17,02:43,50.314,FT8 ,386,N
BI6NSL,2025/05/17,03:34,50.313,FT8 ,318,N
FR4OM,2025/05/20,10:33,24.915,FT8 ,453,N

当面の使い方としてはこのファイルを見て怪しいそうなQSOをチェックすれば良いかと思っている。その先の事は色々考えられるが、そもそもDXCCのコンファームが270近くになるとそう簡単に増える物でも無いので未請求を防ぐ意味でもこの仕組みは機能してくれると期待している。

紙QSLカード書く(2年ぶり位)

経緯

基本的に紙QSLカードは発行しているが、並べる手間や発送の手間を考えてなるべく溜まってから処理する様にしていた。で、気が付けば前の発行から2年近くが経過していた。「これは拙い!」と言う事でこのGWから書き始めた訳である。

RunLogNGのADIFフォーマットが変わっていた

何時もの様に前に紹介した並び替えソフト群を使って変換していると、何かおかしく正常に変換されない。良く調べるとADIFのフォーマットが変わっている。具体的に以前のフォーマットがこれ

ADIF Export from RumLogNG by DL2RUM
For further info visit: https://www.dl2rum.de

<ADIF_VER:5>3.1.4
<CREATED_TIMESTAMP:15>20231110 133403
<PROGRAMID:8>RUMlogNG
<PROGRAMVERSION:6>5.14.4
<EOH>

<call:6>JJ2BXL  <qso_date:8>20201122 <time_on:6>030259 <band:2>6m  <freq:9>50.314800  <mode:3>FT8  <rst_sent:3>-19  <qsl_rcvd:1>Y <qslmsg:24>SunSDR2DX 6ele Yagi 20mh  <notes:24>SunSDR2DX 6ele Yagi 20mh   <eor>

今回DLしたADIFファイルがこちら

ADIF Export from RumLogNG by DL2RUM
For further info visit: https://www.dl2rum.de

<ADIF_VER:5>3.1.5
<CREATED_TIMESTAMP:15>20250507 121507
<PROGRAMID:8>RUMlogNG
<PROGRAMVERSION:6>5.19.3
<EOH>

<call:5>DK8FG  <qso_date:8>20200922 <time_on:6>110859 <band:3>20m  <freq:9>14.076000  <mode:3>FT8  <rst_sent:3>-12  <qsl_rcvd:1>Y <qslmsg:29>SunSDR2DX 4ele Yagi 20mh 100W  <notes:29>SunSDR2DX 4ele Yagi 20mh 100W   <eor>

変わっていない様にも見えるが、v3.1.4 <qslmsg:24>の長さが、26文字で、v3.1.5 <qslmsg:29> の長さは 31文字で5文字長い。これが原因で変換が旨く出来なかった訳だ。で、プログラムを変更してようやく国内QSO用のCSVファイルと海外用CSVファイルを作成する事が出来た。

書いてて思った事

国内向けQSLはチェックはぜずに、CSVの順序で書いていけば良いので簡単ではあるが、海外向けの場合はQSLマネージャがいたり、No Paper だったりするので一々QRZ.comで調べながらになるので時間が掛かる。今回の枚数は、国内が約450枚、海外が約900枚になるが、海外の場合には No Paper の他に、複数バンドQSOだったりするで単純に倍の枚数にはならなかった。書き終えたQSLカードの山がこちら

QSLカード 右が国内、左が海外
国内が450枚とすると海外はざっくり550枚位か? 従って海外局向けの発行率は約60%になる。書いてて感じた感覚ともずれていないのでまあ、ベンチマークにはなると思う。それと最近の海外QSOのやり方で、主にATNO, バンドNEWを呼んでいて、交信終了後に他局から呼ばれた場合には極力応答する様にしている。

OQRS, SASE

海外局の場合、ATNOが解消した事に安心して他バンドでのQSOが未チェックの場合もかなり有って、今回はそう言ったチェックも行う事が出来た。結果、SASE 2通、OQRS 5通で請求する事になった。DXCC & チャレンジにとっても良い棚卸しになったと思う。まずは良しとするか