JH3DRN 趣味の徒然

主にアマチュア無線、電子工作について書いてます.

ハムフェア行って来た! その参:買った物

買い物一覧.
  1. FCZコイル(10.7MHz, 50MHz)  2個で¥300
  2. バーニアダイヤル         1個 ¥600
  3. 40KHz,60KHz カップラーキット  1個 ¥2000
  4. JJY無電源受信キット       1個 ¥2500

今回のハムフェア:クラブコーナーを見て思った事は「ニッチは物があるなあ」って事。今回購入した一覧を見て頂いても分かるが、中々入手困難な部品が売られていた。

FCZコイル

私も幾つか&複数バンドのコイルは持っているのだが、手持ちの無いバンドだったので購入した。まあ、測定器が有るので自分で巻いても良いのだが、目が悪くなった事もあり、この値段なら良いかと思い購入した。

バーニアダイヤル.

ブースを回っていて偶然見つけた。値段が破格に安かったのでつい、2個購入。何に使うかなあ〜.

40KHz, 60KHz 簡易カプラ部品セット

電波時計とかJJYなどの受信実験に使えるかと購入。RF SW SET はおまけに頂いた物で、亜土電子の表示が懐かしい

無電源JJY受信機部品キット

カプラと同じブースで購入。”折角なので受信機も買うか” と思い購入した。出展者さんが乗りで「おまけ要る?」と聞いて来たので「要る」と答えたら、、、SW SET 10袋頂いた。

全般を通して

他に欲しいものが無かった訳ではないが、荷物になるのが嫌だったので鞄に入る程度に止めた。予定では8/20もハムフェアに参加して帰る予定でいたが、8/19だけでお腹一杯になってしまった。朝から参加出来たので夕方までの時間を、イベント2プログラム参加しても十分見て回れて実に楽しい夏の思い出になった。

ハムフェア2023行って来た! その弐:ビジネスコーナー

訪問したブース.

今回訪問したビジネスブースは次の5つ

  1. 株式会社 GHDキー
  2. 株式会社 ナガラ電子工業
  3. リゴルジャパン
  4. 株式会社 オノウエ印刷.
(株)GHDキー.

GHDさんのキーは幾つか所有している。その中にはバグキーも有るのだが妙なバグキーが展示されていた。長点と短点用に独立したバーがある?(下記参照). . うん?打ってみると打ち難い。で、値段が定価¥85000円で、ハムフェア価格で確か¥69000位? 社長さんか幹部社員らしき方がおられたので「これ何??」と聞いてみた。帰って来た答えに驚愕する。「これは、所有する事に意味がある電鍵です。もっていてローカルに自慢する事が出来ます」との事。”いや〜〜この価格は無いでしょ”と言ったら「これでも儲けは有りません。これを作って販売している事に意味が有ります」との事。久しぶりに面白かった。(買わないけど).

(株)ナガラ電子工業

恐らく衛星通信用の144,430 クロス八木を展示されていた。数十年前に私も2m用のクロス八木を使っていてその効果は良く分かっているので、「お値段は?」と聞くと「まだ決めてないが、現行のシングル八木の倍近くにはなるかも」と教えて頂いた。プラス「何とか年内にはリリースしたい」との事。因みにナガラ電子さんと私のQTHは同じCity にある。私の住所を聞かれて答えると「ああ、あそこですか。良く通りますよ」との事。アマチュア無線の繋がりってやっぱり有るんだと、ここでも実感した次第である。余談だが、私が使っているアンテナ:HF 4ele 3Band, 144MHz 8 ele, 430HMz 10 ele の3本はナガラ電子さんの物を使わせて頂いている。

リゴルジャパン.

リゴル社の製品は2台(オシロ)所有している。展示されていた目玉は 帯域 9KHz〜1.5GHzのスペアナ(TG無し)で、¥150,000位。私はSiglent SSA-3021P を持っているので買わないが、それにしても安い!!オシロも凄く安くなっていたので、「何で?」と聞くとやはり販売台数が桁違いに多いとの事。こう言う測定器が安価になって若い人や教育機関に整備され、技術者やそれを目指す人が少しでも増えれば日本の未来を多少明るいのかと思う次第であった。

オノウエ印刷

何か看板に「QSL展示させてくれたらお土産あげる」みたいな表示があって、丁度QSL持って居たので訪問した。で、よく見ると「オノウエ印刷で印刷したQSL、、、」と書いてあったのだが係員の方はビニール袋を渡してくれて、「ちょっと持ってて」と仰り、持っているとその袋にトウモロコシ2本を入れて下さった。

. ホントごめんなさい。。。次回紙QSL作る時はオノウエ印刷さんにします。昔々はオノウエさんでQSL作った事も有るので何卒ご勘弁を頂きたい。トウモロコシは翌日我が家にてとても美味しく頂きました。有り難うございます!!

ハムフェア2023行って来た!その壱:経緯、全体、イベント

いきさつ.

関西ハムフェアは過去3回参加しているが、流石に本家ハムフェアは開催地が東京と言う事もあって一歩踏み出せずにいた。今年も参加する気は無かったのだが、このブログをご覧になっている方から「ハムフェアで販売する冊子にこのブログを紹介しても良いですか? プラス記事も書いて貰えると助かるのですが、、、」とのメールを頂いた事が参加のきっかけとなった。結果として冊子に記事を書かせて頂いて販売されているブース(マックで楽しむハム:C-16)を訪問させて頂き、アイボールQSOを楽しんだ。その冊子:表紙はこんな感じ。
完売していれば良いのだが、私の筆力が今一つなので心配している。

全体的に

8/19当日 9:40頃にゆりかもめの東京ビックサイト駅に到着し、入場券を買って入場出来たのが10:10頃。思ったよりスムーズに入場出来た感じで、入場して最初の感想は「でっか!」。あくまで関ハムと比べての話だがブースの数も人の数も。大阪と東京の格差を見たと言うか何というか.

アイボールQSO.

このブログ:SunSDR2DX関連を見て頂いている方に「ハムフェア行くよ」と連絡したら「アイボールしましょうよ!」と連絡頂いた。で、お会い出来たのだが、いや〜〜SunSDR2DX , ESDR3 について他の人と話しをするのが初めてなので大変楽しかった。かつ、私が最初のSDR2DXを購入した、今は無きEE社 社長の故木下さんのお友達だったんだと。人間、何処かで繋がるんだなあと妙に感心した次第だった。他にもローカル局の知り合いに挨拶したのと、偶然出会ったローカルの先輩にも挨拶。楽しい時間を過ごす事が出来た。

イベント.

私が参加したイベントは、「新会長+若者とアマチュア無線の新時代を語る」、「JAIA技術委員会:流行のツールを活用してUHF帯のデジタル無線機を製作してみた!」の2イベント。「新会長。。。」の方は良い意味で優等生的なやり取りかな。もうちょっと切り込んだ話が聞けるかと思ったのだが,、印象に残っているのは森田会長の「タワーから落ちて1ヶ月入院した」とのエピソート位。関ハムの「****どこまで言って・・・」見たいな過激&面白い発言は無理なんだなあ、と一人納得。イベントは関ハムの方が面白いとの印象だ。もう一つのイベント「JAIA・・・・」だが講演は大変面白く参考になった。技術的な事は勿論、自作した無線機を認定を受けて正式に免許を獲得するまでの課程を説明頂けたのが良かったと思う。しかし、技術的なハードルはかなり高いと思う。この日の聴衆は100人以上おられたと思うが恐らく実際に構築出来るのは10人いないだろうなあ、と言うのが正直な感想である。私的には作って見たい気もするが、「Wi-Fi使ってMQTTか何かでクラウド上げれば良いんじゃねえ??」とも思う。 (余計な御世話ですね)

雑感.

来年も行くかと聞かれれば行きたいと思う。欲しいものが有るとか何が見たいかとかは無いのだけど、あの雰囲気「アマチュア無線って良いなあ」って感じられる空間がそこの有って、遠方の方とアイボール出来る幸せ感は他では得がたいものだと感じた。体調に問題無ければ来年も行くぞ!ハムフェア東京。

ESDR3のマニュアルがアップされていた! 追記:リペアマニュアルも掲載されていた

何気なくEE社のHPを見ていて「ESDR3のバージョンは上がっていないなあ〜」と思いつつ、何気なく”Documentation”タブを見た所 ”ExpertSDR3 User Manual v. 1.0"と有るではないか!! 中を見た所この8月にリリースされたらしい。135ページのボリュームでかなり詳しく書かれてるようだ。今までESDR2のマニュアルを読み替えて使って来た事を思えば格段の進歩。恐らくだがこの年末にリリースされるであろう正式版と現行との差異が余り無いと判断されてのリリースだと想像する。詳細は下記URLを参照されたい。

https://eesdr.com/images/Document/ESDR3/ExpertSDR3_User_Manual_ENG_DX.pdf   追記:HPをよく見るとSDR2DXのリペアマニュアルも掲載されていた。こちらも参照されたい。

Эксперт Электроникс - SunSDR2 DX

ERS: Raspberry PI 4 なら動いた!

やってみた事.

ERSをRaspberry PI3 Model B で構築したのだが送信出来ない状況を昨日書いたが、今日 ハードウェアをPI 4 Model B Mem: 4GB で試した所、すんなり動いたSDカードはPI3で使った物をそのままPI4に差し込んで使って何の作業も無くERSがTCIインタフェイスでCATもオーディオも問題無く動いた。ハードウェアスペックの差と言う事なのだろうか??

送信出来た環境、出来なかった環境

送信出来無かったモデル.
Raspberry PI 3 Model B プロセッサ:BCM2837 CPU:1.2GHz Momory: 1GB

送受信共正常に動いたモデル.
Raspberry PI 4 Model B プロセッサ : BCM2711 CPU: 1.5GHz Memory: 4GB.

ご参考まで。

ERS (Raspberry版) で送信出来ない件について

いきさつ.

先日、ERSをRaspberryPIで構築した記事を書いてSSBが受信出来た所で力尽きた。で、今日は気を取り直してJTDXとか送信での接続とかを確認したのだが、、、そもそもJTDXで受信出来ない!? 送信も出来ない(TuneもNG)オーディオ設定をTCIからVBAudioに変更したりして、受信は出来たのだが送信が全く出来ない。結構時間を掛けて試したのだがやっぱりNG。ふと思いついてEE社のフォーラムを見ると同じ現象の書き込みが有った。ああ、、、って納得した。Raspberry(ハード)のバージョンやスペックにもよるのだろうが今の所は送信出来ないみたいだ。
それなら、他のOSならどうかと思い、Linux (Ubunts22.04) でERSを作ってみた所、、、すんなり動いた。CATもオーディオもTCIのままでちゃんと動く。で「やっぱり、Raspberry特有の問題ですね!」とEE社フォーラムに書いたのだが、果たして反応は有りや無しや? 様子見としよう。因みに今回作成した Ubuntu は 自宅の "NutanixCE" 上に構築した仮想マシンである。サクッとLinux マシンが作れるので重宝しているが、家に設置してるってまあ、あんまし無いよね。

EESDR3:Expert Remote System (ERS)を Raspberry-PIで構築

いきさつ

Expert Remote System( ERS)が存在するのは知っていたのだが、Webを見ると対象がWindows,Linux, Raspberry となっていて、常駐でWinとLinuxは無いよなあ〜と思っていて、でもRaspberryでは非力じゃね??との思いが今まで有った。所が別件でRaspberry Piを活用する機会があって「使えるじゃん!!」と感触が有って今回チャレンジしてみた。

こんな構成です

上の図で概念的な説明をしてみた。通常は家のPCから自宅ネットワークを通してSDR2DXにアクセスしているのを、外部からアクセスする為にゲートウェイ的PC(ここではRaspberryPI3)を設置してEE社のクラウドと接続する構成になっている。
1.EE社のサイトにアクセスしてアカウントを所得する→メールアドレスとパスワートを登録する。ここで登録したアドレスとパスワードは忘れない様に!(後で登録する) cloud.eesdr.com 2.ちょっと分かりづらので整理しておく。まず、ERSの使用形態としては次の2つがある. 1) PCにEESDR3ソフトウェアをインストールして外部から接続する場合 → 送信可能.
2) PCにソフトウェアはインストールせずにブラウザで接続する場合   → 送信不可.
*今回は 1)に付いてのみ説明する。

インストールと設定

まずはサイトからRaspberryのイメージファイルをダウンロードする drive.google.com 適当なフォルダに解凍してイメージファイルをSDに焼く(私はmacOSなので"baleneEther"を使ったが、Windowsユーザーであれば rufus当たりが無難だと思う)焼けたらRaspberry Piの装着して電源ONなのだが、この状態でSSHでの接続が出来ない。 やむなくディスプレイ+キーボード+マウスを接続して再起動する。恐らく間違い無くRaspberry が起動すると思うのでターミナルを開いて ファイル:"config.json" の編集を行う

 $ sudo vi /home/pi/ERS/config.json

    {
        "email" : "先ほど登録したメールアドレス",
        "secret" :  "先ほど登録したパスワード"
   }

$ wq
$ sudo reboot.   → 再起動する

次にプログラムを起動する。

pi@raspberrypi:/home/pi/ERS $ ./run.sh
rmmod: ERROR: Module ftdi_sio is not currently loaded
2023/06/23 07:10:22.693263 /home/nww/Work/Projects/Go/src/eesdr.com/remoteSystem/starter/worker/scanner/scanner.go:35: Device list: [{EED06442100724 192.168.1.57 50001 false}]
Connect successful

エラーが出ている様だが、最後の行で "Connect successful" と出ているので問題は無いようだ。次に、起動時にシェルが実行される様に "/etc/rc.local" にシェルを登録して再起動する

#!/bin/sh -e
#
# rc.local
#
# This script is executed at the end of each multiuser runlevel.
# Make sure that the script will "exit 0" on success or any other
# value on error.
#
# In order to enable or disable this script just change the execution
# bits.
#
# By default this script does nothing.

# Print the IP address
_IP=$(hostname -I) || true
if [ "$_IP" ]; then
  printf "My IP address is %s\n" "$_IP"
fi

/home/pi/ERS/run.sh

exit 0
稼働確認

PCでEESDR3を起動する。二つ目のタブに"Remote"があるのでそこに、URL "cloud.eesdr.com:5450" と先程登録した自分のメールアドレスを登録した後、ログインし "Successfully authorized" と表示されれば、PCがEE社クラウドに接続出来た事になる。 次にクラウドマークの有るタブのスタートボタンを押す。暫くして下の画面が表示され、左下の鍵アイコンに黄色いネットワークみたいな表示がされれば、PC→EE社クラウド→PaspberrPI→SunSDR2DX 間が接続された事になる。 この時点で画面左上の電源ボタンを押すと暫くしてボタンの色が青色に変わり、更にしばらくするとSunSDR2DXが起動してスペクトラム等が表示される。

ERS経由で無事起動したEESDR3
随分長くなったので取りあえずここまでとします。(疲れた〜〜)