JH3DRN 趣味の徒然

主にアマチュア無線、電子工作について書いてます.

関ハム行ってきた!

オープニング

2024/07/13〜14 に開催された「関西アマチュア無線フェスティバル(通称:関ハム)」に行ってきた。初日は開会式にも参加したが昨年よりも人手が多いと感じた。当日朝の様子がこんな感じ

開会式前の様子

開会式の画像はないが、印象に残ったにのはJARL会長:森田さんの挨拶。昨年は会長就任直後であり、ご自分の心情を熱く語っておられて凄く感動的なスピーチだった。それに比べるとやや熱が低い感じがしたが、まあ、1年間実務をこなしてこられて現実を再認識された結果なのかなあと思った。何はともあれ森田さんは応援します!!

初日(7/13)

初日のプログラムはこちら

初日(7/13)のプログラム

私が参加した講演は4つ。「野田サオリさんLIVEコンサート」、「メーカー講演会(IC-905)」、「DX Forum」、「KANHAMパーティー2024」

野田サオリさん

この方は関ハム初のご参加ながら、JK1ONOのコールをお持ちで、かつ2アマ資格をお持ちの強者。パンチの効いた歌声でちょっと、、ファンになりました。で、2日目にブースでお見かけしたのでCDを購入させて頂き、CDにサインをして頂きました。微力ですが応援したいと思います。

関ハムパーティーでの津田さんとMasacoさん

津田サオリさんのサイン入りCD

ICOM講演会(IC-905)

アイコム社のプレゼンで良く登壇される 高岡奈瑞さん(JK3AZL)が講演頂いた。SHF帯には興味があるが自作する上で測定器の調達が困難なことから今まで自作した最高周波数は430HMz帯のトランスバータになる。IC-905はIC-9700の延長線上のある気機種であり、周波数の安定性や運用性を重視した設計なっている様で興味深かった。中でもPOE給電でファイナルの電力を賄っている事にはちょっとビックリだった。

DX Forum

お題は三つ。

  1. 「ドイツハムフェアー訪問記Part2」  (JA4DND 松浦 博美)
  2. 「今話題のSuper Fox Modeについて最新情報」 (JR4OZR 久木田 春美)
  3. 8R7X DX ペディション報告 DK6SP(Philippe)

私のお目当ては 2. Super Fox Mode の講演。分かり易く説明頂いて新たな発見もあった。この講演には 20〜30人位の人が参加されていたが、ほぼ全てのメンバーが既にSuperFoxMode での交信を済ませられているとの事。さすがDXメンバー

KANHAMパーティ

昨年参加して感じが良かったので今年も参加した。ビックリしたのが参加者の数。昨年の1.5倍〜2倍くらいか?? で、会場のスペースは同じで、中央のテーブルに食事が提供されるが一瞬で無くなり私は殆ど何も食べられなかった。会場も狭く着席できる人は半分くらい。参加人数は事前に分かっているのだから、運営としてもうちょっと対策を考えても良いのでは?と思う。「ぼったくり!!」とは言わないが来年はホント考えてほしい。恒例の抽選会があるのだが、今年は何と!Icomさんの帽子が当たりました。これは嬉し! それとパーティ内で Masaco さんのミニコンサートが有ってこれが素晴らしかった!! Masaco さんも微力ながら応援させて頂きます!

抽選会で当たったIcom の帽子

2日目(7/14)

2日目のプログラムがこちら

7/14 のプログラム

JARL そこまで言って委員会

関ハムの名物がこちら&私のお目立て。

JARLそこまで言って委員会

JARLの理事の方が10人程ステージに上がれて、論戦を繰り広げられる訳だがこれが面白い。お題はいくつか有って制限時間いっぱいの12:30まで続けられた。内容については YouTubu にアップされているのでそちらを参照して頂きたいと思うが、私的に興味が有ったのが eQSL の件。JARLとしては HumLog機能の一つ:hQSL を採用したいとの方針があると見受けられた。これに関して私は幾つか問題があると認識している。

  1. HumLog : hQSL は国内QSOメインの局にとっては標準であるが、DXメインの局とってはスタンダードでは無い
  2. 従ってDXメイン運用の局は HumLog ユーザでない可能性が高い
  3. DXメインの局にとってのログは "LOTW" であり、電子QSLは "eQSL" である事が殆どでは無いか

私のケースで言うと、国内QSOはほぼ 6m FT8、HFはほぼ全てDX対象のQSOになる。こう言う運用において、国内QSOのみHumLog: hQSL 、DXは Lotw + eQSL の使い分けは現実的では無いと思う。色々問題もあって難しいと思うが、私的には ARRLと合同で、LOTWにJARLが参画して統合してくれると嬉しいなと思う。アワードに関しては hQSL と eQSL を同等に扱って頂いて発行して頂ければと思う。まあ、色々難しいよね〜

後もう一つ

議題の中で ”JARL会員以外へのQSL転送抑止” の議論が有ったがこれはJARLから会員名帯をファイルで提供頂いたらマクロなり何なリでQSL発行を抑止する事は出来る。(有る程度のプログラミングスキルは必要だが、マクロ等を共有すれば可能と考える)コンプライスの問題も有って実現については議論が分かれると思うが一考して頂けたらと思う。最後に、今回の議論で森田会長を始め理事の方々が真剣にJARLに向き合っていてくださる姿勢を拝見できて少し安心した。中でも 7K1BiB 山内常任理事の "恐らくこの先、数年は赤字になると思うが、その事だけでJARLの運営がうまく無いと思わないでほしい。” との御発言、然るべき分野への積極的な投資と、無駄を削除する事で健全経営を目指したいとの発言をされていて、その通りだと思った。この先、森田会長と理事の皆様に大いに期待します!!

ExpertSDR3 で WSJT-X を使う:その参(その弍からの修正有り)

K8R 局と SuperFox Mode でQSOしてみた

今日(7/11)に K8R局がSuperFox ModeでQRVされていたので、呼んでみて、前回の設定に幾つか間違いが有ることが分かった。

  1. WSJT-X, RadioSync のボーレートは4800BPSで無くても良い(現在は19200で運用)
  2. RadioSync のPTT設定は "DTR" に設定する
  3. WSJT-X での無線機設定で、”スプリット” は ”指定なし”にする

設定画面は下記の通り

WSJT-X 無線機設定画面
RadioSync 設定画面

この設定理由だが、今回の構成では WSJT-X からESDR3 に対してCATがうまく動作していない。現象としてはWSJTーXから周波数を指定しても設定値通りにならなかったり、送信すると受信周波数が動いたりする。そんな訳で スプリット設定を”指定なし” にして使う事にした。実際の無線機の操作、動作としては、

  1. WSJT-X から周波数を指定するとVFO-A に周波数が設定されて以降の操作で周波数は変化しない
  2. 交信目的局が見えたらクリックするとWSJT-X 上に表示され、スペクトラム上に緑カーソルが移動する
  3. 送信周波数は VFO-B で決定されるが、周波数の設定はWSJT-Xからではなく、手動でVFO-B を動かして設定する。
  4. この時スペクトラム上の赤カーソルは移動しないが気にしない。
  5. この状態でコールするとQSOが成立する。

QSO出来た画面はこんな感じ

K8R局との交信

WSJT-X と JTDX を同時に使う

ESDR3ならではの使い方として、WSJT-XとJTDXを同時に使う事が出来る。こんな設定

  1. WSJT-X は RadioSync 経由でUSBシリアル変換器を使用してESDR3 トランシーバ1に接続する。
  2. JTDX はTCI 経由で ESDR3 トランシーバ2に接続する。

当然JTDXではSuperFoxModeは見えないが、送信周波数の目安になったり、他のバンド状況が把握できるので便利かと思う。

運用中の画面がこちら

WSJT-X、JTDX 同時運用画面
ESDR3 トランシーバ2台での運用

雑感

これで何とか、ESDR3+WSJT-X: SuperFox Modeでの運用に目処がついた。このモードでのK8R局の運用を見ていると確かに、F/H(MSHV)と比較して一度に多くの局と交信している事が見受けられる。本番の N5J とのQSOに期待出来そうだ。恐らくJTDXはSuperFoxには対応しないと思うし、同時にWSJT-Xは TCI には対応しないだろう。従ってESDR3でのSuperFox運用は今後もこんな感じになると思う。
SuperFoxモード、及びジャービス島DXペディションについては以下のページを参照されると周波数の動きや呼ぶ側のオペレーションについても詳しく記されているので参考になると思う。

SuperFoxの紹介

正直、何とか対応出来てホッとしている。今更、国産の無線機使えないし、、、、、

ExpertSDR3 で WSJT-X を使う:その弍(修正はその参で)

WSJT-X-V2.7.0-rc5 リリースされる

日本時間で恐らく 7/2未明に公開されたと思う。ダウンロードURLはこちら.

WSJT-X-V2.7.0-rc5 ダウンロード先

インストールすると例によってApple Store からのダウンロードでは無いので警告が出て、システム設定から許可するとようやくインストールする事が出来る。で、実行すると今度は下記の様な画面が表示される。

インストール時の警告画面
マイク:許可、"pre-re;ease...." : OK, 無線機制御エラー:コンフィグレーション、 で入力すると WSJT-X の画面が表示される。確かに "v2.7.0-rc5"の表示が見える。 ここで一旦、WSJT-X を終了する。
WSJT-X 立ち上げ画面

EESDR3の設定確認

最初に現在使っているESDR3で使用している TCI のポート番号を確認する。ESDR3の画面右下 ”TCI" ボタンを右クリックすると現在の設定が表示される。私のケースでは"40001" を設定値としている。

ESDR3のTCI設定値確認
次にESDR3で使用しているオーディオ設定を確認する。同じく画面右下のヘッドフォンアイコンを右クリックすると現在使用中のオーディオが表示される。
ESDR3のオーディオ設定
私のケースでは マイクが "VB-Cable B" ヘッドフォンが"VB-Cable A" に設定されている。

RadioSyncの設定

USB-シリアル変換基板を取り付けない状態で、RadioSync を起動すると、下記の様な真っ黒な画面が表示される。

RadioSync起動画面
画面右下の”+”マークをクリックすると新しい設定画面が表示される。Title [1] を任意の名前に(ここでは"wsjt-x" とする)変更し、その下に表示されてる "TCI" ポート番号を前節で調べた番号に変更する。(ここでは "40001" ) 次に画面右上の Port name をプルダウンして、ポートの候補を表示させる。
RadioSync設定画面1
この状態で一旦設定情報をセーブする。画面左下にアップロードボタンをクリックすると保存画面が表示されるので、適当な名前を付けて保存する。(ここでは "wsjt-x" と命名
RadioSyncのパラメータ保存
 セーブが完了したら一旦 RadioSync を終了する。画面左上のバッテンをクリックしただけではタスクが残る様なので、タスクトレイからRadioSync を右区クリックして終了させる様にする事。
RadioSynwo
この段階でUSB-シリアル変換器を接続して、再び RadioSync を起動し、画面左下のダウンロードボタンを押して、前節で設定したファイルを読み込む。 次に画面右の Port name をプルダウンすると新しく接続された USB-シリアル変換器のポートが表示される。
接続されたポートがRadio_syncに表示された
USB-シリアル変換基板を取り付けた後に表示された、"cu.usbserial-113200" がCH1、"cu.usbserial-113201" がCH2と推測される。このどちらかをRadioSyncのシリアルポートに設定する。(今回は cu.usbserial-113200 を設定する)ボーレートを "4800" に、 PTT は "None" を設定する。(これらの設定は当初無かったのだが、新たに追加した。理由は後述)
次に Sound card を設定する。これも前節で調べた内容で、"TX: VB-CAble B", "RX; VB-Cable A" を設定する。 この状態で画面左上の電源ボタンをオンにして、下記画面の様に TCI 、 CAT(TS-480)、Sound card の3箇所が 緑点灯状態となれば設定が完了した事になる。ここで再度パラメータのアップロードを忘れないで。
RadioSync 最終設定画面

この画面はその参で修正されています!

WSJT-X 無線機を設定する

一般的な設定は今お使いの JTDX を参考にされて設定されれば問題無いと思うので無線機設定に絞って説明する事とする。最初に無線機タブを開いて、無線機に "Kenwood TS-480" を指定する。これは、SunSDR2DX がTS-480と同じインターフェイスを実装しているためでCAT設定する場合にはこの無線機を選択する。次にシリアルポートをプルダウンすると下記画面が表示されると思うので、前節で見つかってRadioSyncに設定したポート以外のポートを設定する。
(今回は"/dev/cu.usbserial-113201 に設定する。)

WSJT-X シリアルポート設定画面

WSJT-X 無線機設定画面

無線機設定の最終画面が下記だが、ここまでの経緯を少々。
その壱からその弍まで時間が掛かった理由はその壱で書いた構成でWSJT-Xがうまく動作しなかったからだ。(7/5 その壱での修正もその一環)WSJT-Xで送信出来たり出来なかったり。周波数が設定されなかったり等々。試行錯誤の結果この記事の内容となった訳である。試行錯誤で得た設定の肝はこちら
1. ボーレートが "4800" BPS 早くても遅くても送信が不安定になる
2. ハンドシェイクは "ハードウェア" これを実現するために、USBシリアル変換の設定を ”その壱:7/5修正飯”に変更した
3. モードは USB が良いみたい
4. データビットは "8" , ストップビットは "One"
5. PTTは "None"

WSJT-X無線機設定画面

この画面はその参で修正されています!

WSJT-X オーディオ設定画面

オーディオ設定画面が下記。特jにコメントは無いが確認までかと。

WSJT-X オーディオ設定画面

雑感

今回書いた内容で取り敢えず ESDR3+RadioSync+WSJT-X-V2.7.0-rc5 での運用が出来る。私の環境だとまれに ”インターフェイスが違うよ”的なメッセージがでるが、無線機設定画面でCATテストを行ったり、最悪 WSJT-Xを再起動する事で回復する事が出来るようだ。最悪、送受信メッセージが壊れていた場合には ”コンフィグレーション” → ”Default” → ”リセット” で、最初から設定をやり直すのも一計かと思う。WSJT-X-V2.7.0-rc3 は起動時に ”このバージョンは暫定バージョンで、正式判は2024年10月30日に出るよ”とのメッセージが出るので動作が不安定なのは否めない。N5J のペディションに急ぎ間に合わせてリリースしたのだと思う。ここまで使った感想では”皆さん SuperFoxモードって使うの?(使えるの?)” というのが正直な感想。因みにその SpuerFox 設定画面がこちら

SuperFox の設定画面

JTDX とログを共有する

私の場合、メインがJTDXなので今回作成したWSJT-X とログを共有した方が便利となる。以前も書いたが下記に共有する方法を再掲する。但しこの方法は対象がmacOS なのでWindowsをお使いの方は別途お調べください(あしからず)まずは基本情報の整理
1. JTDX ログ格納場所:  /Users/jh3drn/Library/Application\ Support/JTDX
2. WSJT-X ログの格納場所: /Users/jh3drn/Library/Application Support/WSJT-X
2.はWSJT-Xインストール時に作成される。

シンボリックの作成方法
  1. シンボリックリンクを作成する場合、同じ名前が有ると作成出来ないのでまず、上記 .2 のディレクトリを削除する
  2. 下記のコマンドでWSJT-XのログディレクトリとJTDXのディレクトリを結び付ける。
% ln -s /Users/jh3drn/Library/Application\ Support/JTDX  /Users/jh3drn/Library/Application\ Support/WSJT-X

3.WSJT-DXを起動してログディレクトリを確認する

RunLogNGとの連携

特に何も設定しないで "RunLogNG" へのログ転送は実現されている。ただ、JTDXと違い”自動ログ記録”はコンテストのみとなっているのでこれで良いかは??

WSJT-X レポート設定画面

ExpertSDR3 で WSJT-X を使う:その壱(修正 2024/07/05)

経緯

近々に行われるDXペディションのニュースを見ていたら、N5Jのペティションで使用されるFT8のモードが ”SuperFox” と言う物らしく、これに対応したソフトウェアは "WSJT-X V2.70-rc5" のみで、リリースが7/1頃になるらしい。(詳細は下記URL参照) なお、私の環境はmacOS であるが、Windows でもほぼこの手順で対応できると思うので参考のされば幸いです。注:1部内容を修正しました

SuperFox Mode説明

そんな訳でESDR3とWSJT-X を接続して運用できる様にしなければならない。普通のリグならそう難しい事では無いのだが、ESDR3の場合はインターフェイスとして "TCI" しか持っていないので、TCIをサポートしていない WSJT-X と接続するにはひと工夫する必要がある。

論理的接続の考え方

ESDR3にTCI以外のインターフェイスを接続するツールとして "RadioSync" が用意されている。最初に接続概念図を下記する。

ESDR3とWSJT-Xの論理接続図
ESDR3とRadioSyncをTCI接続する事によって、WSJT-X側から見るとTS-480モードの無線機とCAT接続を行うイメージになる。もう少し具体的に言うと、macOS上の仮想RS232Cインターフェイスを2つ用意して、Ch1 を RadioSync に、Ch2 を WSJT-X に接続する事で実現する事が出来る。

物理接続

macOS用の仮想RS-232Cドライバだが、私の探し方が悪いのか適当な物が見つからなかった。で、下記の様な物理構成で構築した。

今回使った物理接続図
秋月電子さんで購入した、"FT2232D USBシリアル2ch変換モジュールキット (AE-FT2232)" を使用してCH1, CH2の TXD, RXD, RTS, CTS, DTR, DSR を相互に接続する事で上記の物理構成を実現する事が出来る。(こんな感じで基板にジャンパー配線)
USBシリアル変換基板:ジャンパー配線

USB シリアルボード用ドライバのインストール

今回使用したUSB シリアル変換ボードには FTDI社製のチップが搭載されている。従って対応するドライバをインストールする必要があり、下記URLからダウンロード出来る。macOSに関しては、CPUがIntel製か、Apple Silicon かでドライバが異なるので注意が必要である。

FTDI社のドライバURL

正常にインストールされると、"このmacについて" → ”詳細情報" → "システムレポート" でUSB関連情報を表示させると下記の様な表示がされるはずである。

システムレポート画面:正常にインストールされた事が分かる

次回に続く

RadioSync等、ソフトの設定も書きたいのだが、今日(2024/06/30)時点で WSJT-X V2.70-rc5 がリリースされていないので続きはリリース後と致します。

Nutanix CE 2.0 AOS 6.5.2 インストールする;その四

Prism を日本語化する

完全では無いがPrismは日本語に対応している。設定方法は、Prism画面、右上の"admin"横の🔽印をクリックする。下記画面が表示されるので "Update Profile" を選択し設定画面を表示させて、名前、e-mail Address を入力。 "Language" を "ja-JP" に設定してセーブして画面更新をすると(F5等)日本語表示になっている。

プロファイル設定画面への行き方
.
プロファイル設定画面
.
日本語化された画面

Nutanix CE の初期設定を行う.

この章で書く事はほぼ、その弐で紹介した下記 Youtube の内容と被るのでご容赦あれ
Nutanix CE インストール動画2

クラスターの名前付

最初にクラスターに名前を付ける設定を行う。画面左上の "Unnamed" をクリックすると設定画面が表示される。(下記参照)

クラスタ名、仮想IP設定画面

ここでクラスタ名(私の場合、JH3DRN とした)とバーチャルIPを入力する。これは、Nutanix が通常3ノードで構成されるため、CVMのIPが3つ存在する事になる。この3つのIPを纏めた(3台のCVM共通)IPとして、このバーチャルIPを使用する。まあ、今回はCVMが1台なので関係は無いが。
バーチャルIP設定画面

ネットワーク関連の設定

最初にNTPサーバを設定する。画面右上の歯車をクリックし、"NTPサーバ"を選択する。下記の様な画面が表示されるので、NTPサーバとして "ntp.nict.jp" を登録する。

NTPサーバ登録画面
次にNameサーバを設定する。デフォルトではGoogle の "8.8.8.8" 登録されているが、自宅Wi-Fiのアドレス等を設定する。
Nameサーバの設定画面

次にネットワーク構成の設定を行う。画面右上の歯車をクリックし"ネットワーク構成" をクリックする。下記画面が表示されるので "ネットワーク作成" をクリックする。
ネット作成画面
ネットワークパラメータを入力する画面が表示されるので、下記画面を参照して入力する。 IPアドレスの管理方法として、私の場合IPアドレスの管理は、AHVに管理権限を設定し、その後 DHCPのIPレンジを設定:VMに付与 といった方法にしている。そもそも作成するVMの数が多くても10程度なのでそれで良いかと思う。
ネットワーク設定画面入り口

ネットワーク構成画面 1

ネットワーク構成画面 2

ネットワーク構成画面 3

ストレージを設定する

画面右上の🔽をクリック。ストレージを選択して、テーブルビューを表示させる。

ストレージ設定画面

画面左上の "+ストレージコンテナ" をクリック。作成画面が表示されるので名前を入力する。(ここでは "JH3DRN-Primary" とした。)
コンテナ作成画面

AlmaLinux のイメージ作成

それでは実際にVMとして AlmaLinux 8.10 をインストールしてみる。ますは ISO イメージを下記URLからダウンロードする。
AlmaLinux 8.10 ダウンロートURL
ダウンロードが出来たら、歯車から"イメージ設定" をクリック。"+イメージをアップロード" を選択すると "Create Image" 画面が表示されるので必要事項を入力してISOイメージをアップロードする。(下記画面参照)

ISOイメージをアップロード

”保存” ボタンを押してアップロードが進行している様ならクラスタの設定が正常の行われている証拠となる。(下記画面参照)
イメージがアップロード中の画面

少し時間がかかるが、アップロードが正常に完了すると下記画面が表示される。
アップロード正常完了画面

AlmaLinux をインストール準備

画面左上の🔽から"仮想マシン" をクリックし、下記画面に従って項目を入力する。

アップロード画面

正常にアップロードされると下記画面の様に仮想VM画面に緑🟢ステータスで表示される。
ISOイメージが正常にアップロードされた状態

AlmaLinux のインストール

仮想マシン-テーブル 画面から先ほど作成したVMをクリックする。画面下の "Launch Console" をクリックすると、AlmaLinux のインストール画面表示されるので画面のガイダンスに従ってインストールを進めていく。 VMが正常にインストールされてイニシャル画面が表示される。

AlmaLinux が起動した画面
ここでVMのネットワーク設定を確認する。詳細は下記画面を参考にして頂きたいが、私の経験上 外部との通信が出来ない場合の原因としてDNSが正常に稼働していない事が多いと感じている。そのあたりをチェックして頂ければと思う。
VMのネットワーク設定 1
VMのネットワーク設定 2

インターネットに接続する

外部接続が可能かどうかの確認として、ブラウザ:FireFox でどこかのサイトに接続する。(私はいつも秋月電子さんのサイトに接続)こんな画面が表示されたら、とりあえずは終了。お疲れ様でした。

VMからFireFox秋月電子さん:サイトに接続

Nutanix CE 2.0 AOS 6.5.2 インストールする;その参

クラスター作成

その弐の最後で、AHVへのログインが出来た訳だが、これからクラスターを作成する。クラスターとは平たく言うと、Nutanix CE 本体はSSDドライブにインストールされて、実際のVM格納領域がSSD以外のHDDに作成される。この領域を”クラスター”と呼んでいる。実際のオペレーションが以下の通り。最初にCVMへpingを打って接続される事を確認する。

[root@NTNX-d9e8531d-A~]#ping 192.168.25.11                      CVMへの疎通確認
PING 192.168.25.11 (192.168.25.11) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 192.168.25.11: icmp_seq=1 ttl=64 time=0.345ms
64 bytes from 192.168.25.11: icmp_seq=2 ttl=64 time=0.543ms
64 bytes from 192.168.25.11: icmp_seq=3 ttl=64 time=0.678ms

次にSSHでCVMへ接続する

[root@NTNX-d9e8531d-A~]# 
[root@NTNX-d9e8531d-A~]#ssh nutanix@192.168.25.11
FIPS mode initalized
nutanix Controller VM
nurtanic@192.168.25.11's password: nutanix/4u

      中略

root@NTNX-d9e8531d-A~CVM:192.168.25.11:~$    CVMへログイン出来れば正常

さて、いよいよクラスターを作成する。コマンドはこちら

root@NTNX-d9e8531d-A~CVM:192.168.25.11:~$cluster -s 192.168.25.11  —redundancy_factor=1  create

無事に作成されたら、この様な画面が表示される redundancy の前は - が2つ連続なので注意

クラスターが正常に作成された画面

クラスターが正常に作成されたなら、Nutanix本体PCでのCLI作業は終了となる。以降は "Prism" と呼ばれる Web Interface で行う。

Prism 最初のアクセス

ここからはPCからブラウザでCVM(Prism)へアクセスするのだが、ここで問題がひとつ。昨今のブラウザ(Edge, Chrome 等)はセキュリティのチェックが厳しくて Prism へのアクセスが許可されない(蹴られる) 私のPCは mac なのだが、今の所アクセス可能なブラウザは "FireFox" のみである。接続してみる

http://192.168.25.11:9440              設定したCVMのアドレス:Port 9440 へアクセスする

こんな画面が表示される。

FireFoxで Prisum へのアクセス画面
”危険を承知の上で使用” をクリックすると、こんな画面が表示される。
Prismへの最初のログイン画面
このままでもログイン出来ると思うが確認の為に Password 蘭に "nutanix/4u" と入力してエンターキーを押すと、新しいパスワードの入力を促す画面が表示される。
新しいパスワードの入力画面

新しいパスワードが設定されるとNutanixのダウンロード時に登録したメールアドレスとパスワードが要求される。この時にはインターネットへの接続が必須となるのでご注意有れ。
登録メールでのアクティベート

画面で "admin" とあるがこれはNutanixをダウンロードした時に登録したメールアドレスで、パスワードはその時設定したパスワードなので確認して頂きたい。 で、正常に登録されるとようやく PRISM の画面が表示される。
Prismのトップ画面

諸々の設定

この章ですべて書こうと思っていたのだが、思いのほかボリュームが有ったので以降の設定については "四" で書く事とします。

Nutanix CE 2.0 AOS 6.5.2 インストールする;その弐

インストールの前に

インストールに必要なパラメータを表に纏めた。簡単に言うと自宅環境使用セグメントと、固定IP を4つが必要となる。インストール時に必要なユーザ名、パスワードも表に記して有るので参照されたい。(この表をよく覚えておいて)なお、YouTubu で公開されているインストール動画を下記するのでこれも参考にされると良いと思う。(1つ前のバージョンでの動画なので、微妙に画面が違うが十分参考になると思う)

Nutanix CE インストール動画1
Nutanix CE インストール動画2

それではインストール開始

先程作成したUSBメモリをパソコンに装着して電源を入れる。念のためBIOS画面を立ち上げて、ブートデバイスの設定を確認して、USBメモリに設定されていればOKで、出なければブートデバイスUSBメモリに設定する。

BIOS画面

USBメモリをブートデバイスに設定する

正常にブート出来ていれば暫くした後下記の様な画面が表示される。  

インストール中の画面

ブートが正常に進行すると下記の様な表示がされる。

インストール画面:GUI

この画面でパラメータシートに記入したIPアドレスを記入する。
「Create Single-node clustert」欄は選択しないで次のページへ進む事。
次の画面で許諾条項を読んで次の画面に進む。

許諾画面

この後約10分程度インストールが進行する。インストールが完了すると下記画面が表示される。

USBメモリを外して再起動する

ISOイメージのUSBメモリのみ取り外して再起動する。

再起動の後、AHVへのログイン画面が表示されれば、インストール成功となる。

AHVへのログイン画面

ログインユーザー:"root", パスワード:"nutanix/4u" でログインすると下記画面が表示される。

AHVへログイン成功

ここまでで、Nutanix CE のインストールが完了した事になる。インストール後の設定についてはその参に続く。