JH3DRN 趣味の徒然

主にアマチュア無線、電子工作について書いてます.

Nutanix CE 2.0 AOS 6.5.2 インストールする;その参

クラスター作成

その弐の最後で、AHVへのログインが出来た訳だが、これからクラスターを作成する。クラスターとは平たく言うと、Nutanix CE 本体はSSDドライブにインストールされて、実際のVM格納領域がSSD以外のHDDに作成される。この領域を”クラスター”と呼んでいる。実際のオペレーションが以下の通り。最初にCVMへpingを打って接続される事を確認する。

[root@NTNX-d9e8531d-A~]#ping 192.168.25.11                      CVMへの疎通確認
PING 192.168.25.11 (192.168.25.11) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 192.168.25.11: icmp_seq=1 ttl=64 time=0.345ms
64 bytes from 192.168.25.11: icmp_seq=2 ttl=64 time=0.543ms
64 bytes from 192.168.25.11: icmp_seq=3 ttl=64 time=0.678ms

次にSSHでCVMへ接続する

[root@NTNX-d9e8531d-A~]# 
[root@NTNX-d9e8531d-A~]#ssh nutanix@192.168.25.11
FIPS mode initalized
nutanix Controller VM
nurtanic@192.168.25.11's password: nutanix/4u

      中略

root@NTNX-d9e8531d-A~CVM:192.168.25.11:~$    CVMへログイン出来れば正常

さて、いよいよクラスターを作成する。コマンドはこちら

root@NTNX-d9e8531d-A~CVM:192.168.25.11:~$cluster -s 192.168.25.11  —redundancy_factor=1  create

無事に作成されたら、この様な画面が表示される redundancy の前は - が2つ連続なので注意

クラスターが正常に作成された画面

クラスターが正常に作成されたなら、Nutanix本体PCでのCLI作業は終了となる。以降は "Prism" と呼ばれる Web Interface で行う。

Prism 最初のアクセス

ここからはPCからブラウザでCVM(Prism)へアクセスするのだが、ここで問題がひとつ。昨今のブラウザ(Edge, Chrome 等)はセキュリティのチェックが厳しくて Prism へのアクセスが許可されない(蹴られる) 私のPCは mac なのだが、今の所アクセス可能なブラウザは "FireFox" のみである。接続してみる

http://192.168.25.11:9440              設定したCVMのアドレス:Port 9440 へアクセスする

こんな画面が表示される。

FireFoxで Prisum へのアクセス画面
”危険を承知の上で使用” をクリックすると、こんな画面が表示される。
Prismへの最初のログイン画面
このままでもログイン出来ると思うが確認の為に Password 蘭に "nutanix/4u" と入力してエンターキーを押すと、新しいパスワードの入力を促す画面が表示される。
新しいパスワードの入力画面

新しいパスワードが設定されるとNutanixのダウンロード時に登録したメールアドレスとパスワードが要求される。この時にはインターネットへの接続が必須となるのでご注意有れ。
登録メールでのアクティベート

画面で "admin" とあるがこれはNutanixをダウンロードした時に登録したメールアドレスで、パスワードはその時設定したパスワードなので確認して頂きたい。 で、正常に登録されるとようやく PRISM の画面が表示される。
Prismのトップ画面

諸々の設定

この章ですべて書こうと思っていたのだが、思いのほかボリュームが有ったので以降の設定については "四" で書く事とします。

Nutanix CE 2.0 AOS 6.5.2 インストールする;その弐

インストールの前に

インストールに必要なパラメータを表に纏めた。簡単に言うと自宅環境使用セグメントと、固定IP を4つが必要となる。インストール時に必要なユーザ名、パスワードも表に記して有るので参照されたい。(この表をよく覚えておいて)なお、YouTubu で公開されているインストール動画を下記するのでこれも参考にされると良いと思う。(1つ前のバージョンでの動画なので、微妙に画面が違うが十分参考になると思う)

Nutanix CE インストール動画1
Nutanix CE インストール動画2

それではインストール開始

先程作成したUSBメモリをパソコンに装着して電源を入れる。念のためBIOS画面を立ち上げて、ブートデバイスの設定を確認して、USBメモリに設定されていればOKで、出なければブートデバイスUSBメモリに設定する。

BIOS画面

USBメモリをブートデバイスに設定する

正常にブート出来ていれば暫くした後下記の様な画面が表示される。  

インストール中の画面

ブートが正常に進行すると下記の様な表示がされる。

インストール画面:GUI

この画面でパラメータシートに記入したIPアドレスを記入する。
「Create Single-node clustert」欄は選択しないで次のページへ進む事。
次の画面で許諾条項を読んで次の画面に進む。

許諾画面

この後約10分程度インストールが進行する。インストールが完了すると下記画面が表示される。

USBメモリを外して再起動する

ISOイメージのUSBメモリのみ取り外して再起動する。

再起動の後、AHVへのログイン画面が表示されれば、インストール成功となる。

AHVへのログイン画面

ログインユーザー:"root", パスワード:"nutanix/4u" でログインすると下記画面が表示される。

AHVへログイン成功

ここまでで、Nutanix CE のインストールが完了した事になる。インストール後の設定についてはその参に続く。

Nutanix CE 2.0 AOS 6.5.2 インストールする;その壱

経緯

遡る事10年ちょっと。当時勤務していた情報システムグループでHCI(ハイパーコンバージド・インフラストラクチャ)を検討しており、当時それなりに使えそうなアプライアンスとしてNutanixが候補に上がって検討したのが切っ掛けだった。この件については導入が正式決定されて無事導入&稼働する事が出来た。そんな事で興味を持った小生はNutanixのお試し版?とも言える"Nutanix CE" これはライセンスフリー(使用登録は必須)で使用出来てNutanix商用版の機能をある程度体験出来る物で、これを2015年当時から自宅のコンピュータにインストールして実験していた。で、今回2023年に2年ぶりにリリースされた "Nutanix CE AOS 6.5.2"を新たに自宅PCにインストールする事にした。今まで何回か(幾つかのバージョンを)インストールしてきたのだが、その都度手順を忘れているので今回は備忘の意味も有って掲載する事にした。

Nutanix CEって何??

Nutanix って平たく言うと VM Ware や Hyper-V の様な仮想サーバを提供するOS見たいな物と言ったら良いのか?(詳しくは検索してください)VM Ware も Hyper-V も購入するとそれなりの価格が生ずる。対して Nutanix CE は無料で使用出る。(本来の目的は、 商用版のNutanix を購入する際の判断材料となるべく提供されているとの事だ)
「そんな物を個人で使用するメリットあるの?」見たいな疑問も有るが、私が使っている理由はこちら

  1. 単純に技術的興味がある
  2. 様々なLinux が簡単にデプロイ出来て試せる
  3. インストールしたOSのクローンが簡単に作成出来る

私の例で言うと、Nutanix CE 上に、CentOS7, Ubuntu 20, 24 , AlmaLinux8, Windows etc を構築していて必要で有ればクローンを作って保存して再インストールを最小に抑えて作業が出来ている。こう言う事は物理ハードウェアにOSをインストールしていては出来ない事で非常に便利に使っている。

ひとつだけ注意点

Nutanix CE は内部的なインターフェイスとして 192.168.5.0/24 セグメントを使用している。従ってこのセグメントへのインストールは出来ない。同じセグメントを使用されている方は、自家のセグメントを変更する必要がある。要注意!!

インストールの準備

必要な物は

  1. 下記スペックのパソコン
    1_1. CPU コアが2つ以上(4個以上が望ましい)
    1_2. メモリは64GB以上
    1_3. SSD256GB 以上が1台
    1_4. HDD 4TB以上
    1_5. NICインテル:少し前に発売された物が安全

  2. 16GB USBメモリ 2個(出来ればUSB3.0が望ましい)

  3. インストールUSBを作成するWIndows PC
  4. 下記サイトからNutanix CE のイメージをダウンロードする

Nutanix CE 利用登録
Nutanix CEのダウンロードサイト

利用登録には勤務先のアドレスが必要であり、個人では利用出来ない??かも知れない。で、登録するともれなく?営業の電話が掛かってくると思います(笑。
NICに関して言うと以外とサポートされていないNICが有るので、インテルの有名な物が安心かと思う。メモリについてはCVMと呼ばれるコントローラーが20GB消費するので、搭載するVMの数に応じて搭載する事をお勧めする。(私は96GB搭載している)

インストールUSBを作成する

作成するUSBメモリは2つ

  1. Nutanix CE イメージを格納したUSB
  2. ブート用のUSBメモリ

何れのUSBもWindows PC で作成する必要がある。

  1. に関してはRufus と言うツールで作成
  2. に関してはWindows 標準のフォーマットで対応する事が出来る。

ISOイメージを書き込む際の注意点

  1. ボリュームラベルを「PHOENIX」とする
  2. ファイルシステムは「FAT32」とする
  3. クラスターサイズは「32キロバイト」とする

Rufusのダウンロードサイト

Nutanix CE イメージ作成設定:Rufas

Boot用USBに付いては

  1. ボリュームラベルを「AHVBoot」とする
  2. ファイルシステムは「exFAT」とする
  3. アロケーションユニットサイズは「128キロバイト」とする

Boot用USBのフォーマット画面

2つのUSBメモリが出来たら対象PCに装着して電源を入れてインストールが開始されるのだが、その様子は次回、公開させて頂きます。

ExpertSDR3 V1.0.8 beta リリース?

2024年5月なんですけど?

少し前にEE社のHPから「2024年5月にEESRR3 正式バージョンをリリースする」旨の告知が消えていて??と思っていたら、今日(2024/05/31)Ver1.0.8 beta がリリースされていた。まあ、色々有って時間切れになって、取りあえず現状バージョンをリリースしたと思われる。バージョン画面はこちら

EESDR3 Ver 1.0.8
. ファームウェアのアップデートも無いのでマイナーバージョンアップだと思われる。早々にDWしてインストールしてみたがFT8で使っている分には不具合はない。リリースノートから更新情報を垣間見るとこんな感じ

新機能

  1. E-Coder/E-Coder2にモニタリングの有効/無効を切り替える機能を追加。
  2. パノラマの表示スポット数の上限が500に増加(スポットが多いほどCPU負荷が高くなる)
  3. 最大スポット寿命が60分に増加
  4. E-CoderまたはE-Coder-2でチューニングする際、RITおよびXITのチューニングステップが10Hzまたは1Hzになりました。
  5. SPLIT ボタンを 2 回目に押すと、TX 周波数は VFO A に戻る。
  6. ExpertSDR3 をもう一度起動すると、最初のインスタンスウィンドウが開きます。 最初のインスタンスウィンドウが表示されます。
  7. RadioSpotユーティリティのデフォルトサーバーのtelnetポートが23になりました(telnetの標準ポート)。もし ポートなしでtelnetアドレスを指定した場合、RadioSpotは自動的にポート23を使用します。

バグ修正
1. Linux OSでソフトウェアのスケーリングが正しくない. 2. 送信セッションの後、TCIがマイク入力としてロックされることがある。
3. SunSDR2DX で IP アドレス変更後に発生していた問題を修正しました。
4. トランスバーターバンドのアンテナポート初期化
5. TCI による周波数調整

そろそろスケジュールを明確にして欲しいなあ

元々、2023年のクリスマスに正式版をリリースするとアナウンスが有って、その後「やっぱり2024年5月だよ」とのアナウンス。で、5/31にいきなりV 1.0.8 のリリース。。。「説明不足じゃね?」と思うのは私だけ? EE社の状況も理解出来るし、そんな簡単に機能を実現できない事も理解しているけど、狼少年は今度で終わりにして欲しいと思っている。

思うこと

EESDR2が良く出来ていただけに、未だに3へ更新していないユーザーが一定数いる事は分かっている。確かに、デジタル通信以外で考えれば Ver2 も優秀だと思えるがデジタル通信に関してはVer3 の方が勝れていると言うのが私の考えだ。早い時期にファイナルリリースされる事を心から切望する次第である。

DXCC 関連で最近の諸々話

FT4GL グロリオッソ島

何と言ってもホットな話題はこのペディッション。5/24 〜 6/19までオペレートされる様で既にQSOされたOMも多いかと思う。私は10m、15mでQSO出来てログも上がっていたので一安心。ネットでは、「RR73が返らない」「F/H MSHV どっちなんだ!?」みたいな声があるがJAのパイロットである JJ3PRT 青木氏のブログによるとこんな感じらしい。

  1. 今回のペディッションのオペレータは FH4VVK Marekさんが1人で行っている
  2. 1人での運用の為、同時にオンエアするのは2バンドとなる
  3. MarekさんはCWが苦手なので運用しない
  4. 当初F/H運用とアナウンスしていたが、MSHV での運用に切り替えたので指定周波数内であれば何処で呼んでも良い
  5. 確実にFT4GLとQSOしたのにClublogに掲載されていないというクレームを数件受領しました.。FT4GLのロギングシステムに何か不具合があったのだと思います。超多忙の現地OPにログの修正をするのはほぼ不可能ですので、再度QSOされてください
  6. 送信出力は、10mから20mでの最大出力を300Wにアップした

こんな所かな

ClubLog で確認出来た!

因みに私、事前にドネーションさせて頂いた(10€)何でもドネーションしてログが上がれば自動的にLOTWにアップしてくれる&紙QSLが送られてくるとの事で期待している

LOTWがダウンしている件

5/15からLOTWサイトがダウンしている。原因はコンテストログが大量にアップロードされた為で恐らく、DDOS攻撃を受けた様な状態になったと思われる。ARRLは「LOTWの情報は決して崩壊していない」とアナウンスしているが、復旧の目処は立っていない模様。ARRLさん 頑張って復旧お願いします!

18MHz, 24MHz 運用について

少し前の記事で「トライバンド八木に無理矢理24MHzを乗せた」と書いたが同様に18MHzも乗せてみたら、、何とかSWRが1.3 程度まで下がってJポールアンテナよりも良く聞こえる(見える)ので18MHzも八木で運用する事にした。で、それなりにQSO出来ていてDXチャレンジが710位まで増やす事が出来た。DXチャレンジ1000って、異なるバンドで1000エンティティQSOしなければならず、普通に考えたら200エンティティで5バンドQSOしないと達成出来ない。これって、WARCバンドでQRVしないと無理だよね。

太陽フレアの話

確か 5/11 (若しくは5/10)だったと思う。土曜日で休みだったので10時位に無線機の電源を入れたのだが、全く何も聞こえない(見えない)「アンテナが壊れたか??」「無線機が壊れたか??」と思うほど静かでこんな現象はカムバックしてから経験した事が無かった。後で太陽フレアの大量発生とのニュースをみて納得したのだが、実体験するとは思わなかった。因みにこの日は6mでJAの局10数局と交信出来ました。皆さんHFに見切りを付けて6mでオンエアされたのですね。

追記 2024/06/02

先に書いたJAのパイロット 青木さんのHPからの情報によると、「チーム協議の結果 6/2 02UTC 以降 FT8の運用はWSJT F/Hで行うので 1000Hz より上で呼んでください」との事です。ご注意ください

ウィキペディアからメールが来た

経緯

私は昔にソフトウェアの開発をやっていた事も有って、コードを書く人、書いたアプリを公開する人達に対してシンパシーを感じる傾向にある。そんな訳で、メールソフトウェア:サンダーバードウィキペディアに対して年間で少額ではあるがドネーションをさせて頂いている。そしたら今日ウィキペディアからメールが来た。それがこちら

ウィキペディアからのメール
.

ドネーションする人 2%

文面を見て驚いたのが、ドネーションする人は利用者の2%との事。多いか少ないかは判断によるが私的には「もうちょっと、払ろたれよ!」って感じか。勿論今年も去年と同額ドネーションさせて頂きました。

紙QSLがLOTWに反映された

経緯

少し前の記事にも書いたが、紙QSLをLOTWに登録して貰う手続きに、今年の2/16にJARLへ伺ってDXCCフィールドチェックをお願いした。JARLからARRLへデータが送られるのは月2回との事でいつ頃反映されるのかは正確には分からないとの事らしい。(因みにローカル局が紙QSLを直接ARRLに送った所、3ヶ月程度掛かったとの事)

無事登録された

で、今日(4/14)ARRLのページで確認した所、登録されていた。詳しく見ると DELETED の沖縄も登録されているので間違いないと思う。今日の状況がこちら

2024/04/14 JH3DRN DXCC状況

今まではデジタルで申請していたのだが、Pnone、CWで DELETED エンティティが3つ程あるので今後は Mix で申請しようと思う。

ついでにWASも

少し前にWASが完成していたのでこれもついでに申請しようと思う。皆様と同じく、DE州が最後に残って KA3ZLS 局との交信で完成した次第で、こちらはデジタルで申請かな。

WASの状況

次は275

250の次は275エンティティとなるが、結構ハードルが高そうだ。私の設備は前にも書いた通りなのでさほど強力では無い。持てる設備で挑戦するのが醍醐味だと思って頑張って楽しむつもりである。