JH3DRN 趣味の徒然

主にアマチュア無線、電子工作について書いてます.

Nutanix CE 2.0 AOS 6.5.2 インストールする;その壱

経緯

遡る事10年ちょっと。当時勤務していた情報システムグループでHCI(ハイパーコンバージド・インフラストラクチャ)を検討しており、当時それなりに使えそうなアプライアンスとしてNutanixが候補に上がって検討したのが切っ掛けだった。この件については導入が正式決定されて無事導入&稼働する事が出来た。そんな事で興味を持った小生はNutanixのお試し版?とも言える"Nutanix CE" これはライセンスフリー(使用登録は必須)で使用出来てNutanix商用版の機能をある程度体験出来る物で、これを2015年当時から自宅のコンピュータにインストールして実験していた。で、今回2023年に2年ぶりにリリースされた "Nutanix CE AOS 6.5.2"を新たに自宅PCにインストールする事にした。今まで何回か(幾つかのバージョンを)インストールしてきたのだが、その都度手順を忘れているので今回は備忘の意味も有って掲載する事にした。

Nutanix CEって何??

Nutanix って平たく言うと VM Ware や Hyper-V の様な仮想サーバを提供するOS見たいな物と言ったら良いのか?(詳しくは検索してください)VM Ware も Hyper-V も購入するとそれなりの価格が生ずる。対して Nutanix CE は無料で使用出る。(本来の目的は、 商用版のNutanix を購入する際の判断材料となるべく提供されているとの事だ)
「そんな物を個人で使用するメリットあるの?」見たいな疑問も有るが、私が使っている理由はこちら

  1. 単純に技術的興味がある
  2. 様々なLinux が簡単にデプロイ出来て試せる
  3. インストールしたOSのクローンが簡単に作成出来る

私の例で言うと、Nutanix CE 上に、CentOS7, Ubuntu 20, 24 , AlmaLinux8, Windows etc を構築していて必要で有ればクローンを作って保存して再インストールを最小に抑えて作業が出来ている。こう言う事は物理ハードウェアにOSをインストールしていては出来ない事で非常に便利に使っている。

ひとつだけ注意点

Nutanix CE は内部的なインターフェイスとして 192.168.5.0/24 セグメントを使用している。従ってこのセグメントへのインストールは出来ない。同じセグメントを使用されている方は、自家のセグメントを変更する必要がある。要注意!!

インストールの準備

必要な物は

  1. 下記スペックのパソコン
    1_1. CPU コアが2つ以上(4個以上が望ましい)
    1_2. メモリは64GB以上
    1_3. SSD256GB 以上が1台
    1_4. HDD 4TB以上
    1_5. NICインテル:少し前に発売された物が安全

  2. 16GB USBメモリ 2個(出来ればUSB3.0が望ましい)

  3. インストールUSBを作成するWIndows PC
  4. 下記サイトからNutanix CE のイメージをダウンロードする

Nutanix CE 利用登録
Nutanix CEのダウンロードサイト

利用登録には勤務先のアドレスが必要であり、個人では利用出来ない??かも知れない。で、登録するともれなく?営業の電話が掛かってくると思います(笑。
NICに関して言うと以外とサポートされていないNICが有るので、インテルの有名な物が安心かと思う。メモリについてはCVMと呼ばれるコントローラーが20GB消費するので、搭載するVMの数に応じて搭載する事をお勧めする。(私は96GB搭載している)

インストールUSBを作成する

作成するUSBメモリは2つ

  1. Nutanix CE イメージを格納したUSB
  2. ブート用のUSBメモリ

何れのUSBもWindows PC で作成する必要がある。

  1. に関してはRufus と言うツールで作成
  2. に関してはWindows 標準のフォーマットで対応する事が出来る。

ISOイメージを書き込む際の注意点

  1. ボリュームラベルを「PHOENIX」とする
  2. ファイルシステムは「FAT32」とする
  3. クラスターサイズは「32キロバイト」とする

Rufusのダウンロードサイト

Nutanix CE イメージ作成設定:Rufas

Boot用USBに付いては

  1. ボリュームラベルを「AHVBoot」とする
  2. ファイルシステムは「exFAT」とする
  3. アロケーションユニットサイズは「128キロバイト」とする

Boot用USBのフォーマット画面

2つのUSBメモリが出来たら対象PCに装着して電源を入れてインストールが開始されるのだが、その様子は次回、公開させて頂きます。