JH3DRN 趣味の徒然

主にアマチュア無線、電子工作について書いてます.

R599でKBS京都を聴く & SG-Writer Ⅱ

発端

少し前にR599を購入して、「電源のコンデンサを買えたら受信出来る様になった」と書いたが、R599はご存じの通りアマチュアバンドが対象の受信機であり、AM放送は受信出来ない。折角高級なAMのフィルターを装備しているのに、今時はアマチュアバンドでもAM運用は少なくその効能を実感出来ない。それで思いついたのが「そうだ、R599で地元のKBS京都を聞こう!」と言う事。まあ、一般的に考えるとアップコンバータを作って繋げば良いことになる。R599の28Mhz帯は28.000〜29.700の1.7MHz有るので、28MHzのアップバーターを付ければ0KHz〜1700KHzまで受信出来る事になる。27.5MHzアップすれば500KHz〜2200KHzになるが水晶の入手容易性と、ダイヤルの読みやすさを考えて28Mhzアップとする事にした。

アップバーター

当初はSA612を使ってちょこっと回路図を書いてユニバーサル基板で作る予定でいたのだが、オークションで ”50MHzアップバーター” を見つけた。0〜1600KHzが50.000〜51.600MHzで受信出来ると言う物。回路図は添付されていなかったが、28MHzの水晶を持っていたので ”交換すればいいや” と安易な気持ちで落札して入手。当然50MHzでは動作するのだが、やはり28MHz帯で動かしたいので水晶を交換したのだが、、、動かない。で、基板のパターンを追うと、どうも”水晶発信子”ではなく”水晶発振器”の様だ。 さあ、どうする?と言う事で登場するのが、秋月電子で購入した”SG-Writer Ⅱ” 。エプソンの"SG-8002DC"と言う発振器デバイスに1〜125MHzまで任意の周波数を書き込めると言う代物で前から欲しかったのだが、冷静に考えると”生涯で何個書くの?”と言う内なる声も有って購入を躊躇っていた所、少し前品切れになって ”購入出来ないかも知れない!!”と言う思いで遂に購入してしまった訳である。

SG-Writer Ⅱ

書き込みソフトをDLして物理:Windows10にインストールした所、難なく動作して28.00MHz の発振器が完成し、前述の基板に取り付けた所、”KBS京都”は良好に受信出来て当初の目的は達成と相成った。因みに、今日(2023/02/06)秋月のHPをみたらSG-WriterⅡ は ”ご指定の商品は販売終了か、ただ今お取扱いできない商品です。”になっていた。うーーん買っておいて正解だったのかもと自分に言い聞かせる感じ。

聴き比べ

R599のAMフィルタは ”5KHz以上 / -6dbにて 12KHz 以下 / -60dbにて” と言う帯域でAMとしては狭い感じがする。実際聴いた感想は

  1. 選局に関しては”スパスパ切れる”と言う感じで近接局の混信は感じられない。AM放送が9KHz毎なので5KHzのフィルタが効いている感じ
  2. 音質はそれほど良くない。少なくても”放送を聴く”と言うより”通信を傍受する”という方が適切な表現
  3. 感度に関しては所有してる”FRG-7”と同等で良好
  4. リビングラジオにするにはギリギリかと。(現在のリビングラジオはFRG-7)

こんな感じかと。ビックリする様な結果にはならなかったが、アップコンバータの周波数を変える事で1.7MHzの帯域であれば比較的容易にコンバータが作れる事が分かった。そういう意味では ”遊べる環境”が出来たと思う。まあ、こんな事する人は余り居ないと思うけど。

追記

SG-WRiterⅡの事はさらっと書いたが調べてみるとSG-WRiterⅡもデバイスであるSG-8002DCもオワコン状態だった。まあ、仕方無いのでSG-8002を50個ほど発注しておいたので暫くは楽しめると思う。でも考えてみると、好きな周波数の水晶発振器が自宅ですぐに作れるってワクワクしません?? このワクワク感に免じて ”ライター買っちゃった事” ”ライターもデバイスもオワコンな事” は良しとしましょう